「キャリアに向けて、何か始めたいけど、何から始めればいいのかわからない」。
これは5年近いキャリア支援で、もっとも寄せられる相談の一つです。
どんな女性も内心では「私には何もない」「自信がない」と不安を感じているのが現実。その不安をカバーしようと、資格や学びからスタートしようとする方も多いのではないでしょうか。
では、その結果はどうなっていくでしょうか?
資格取得後も「まだ自信がない」「もっとすごい人はいるから」と消せない不安を感じ、また新たに学び始める…。という無限ループになる事は少なくありません。
学んでも学んでも未来への一歩が伴わず、悩む姿を幾度となく見てきました。やはり自分に巣付く不安をカバーするように、学びに励んでも限界があるのです。
もちろん、資格はモチベーションになるし、キャリアの道標となる場合も多くあります。私も国家資格キャリアコンサルタントの学びで得たものも多く、現在も役立っています。ですがそれは自分と向き合い、確固たるキャリア軸を持った後に、たどり着いたものでした。
本当に必要なのは、資格やスキルといったわかりやすく誰かに何かを「証明する力」ではなく、自分を理解し「信じる力」なのです。その自分を「信じる力」があってこそ、その資格や学びは生かされるのです。
とはいえ、自分を「信じる」ことは簡単なようで、正直難しいもの。
まずは自分を「信じる」ためには、立ち止まって本質的な自己理解に着手しましょう。この一見すると遠回りのようなプロセスが、キャリアを叶える一番の近道なのです。
“重要なことは、正しい答えを見つけることではない。
正しい「問い」を探すことである。-ドラッカー"
自分を理解し信じるという境地は、簡単に辿りつけるものではありません。しかし、この本質的な「問い」に“向き合い続ける"こと。これこそが、真に理想のキャリア(=人生)を生きるということではないでしょうか。