コラム 海外暮らしのキャリアデザイン 第12回 最高の未来を生きよう

海外暮らしのキャリアデザイン

第12回 最高の未来を生きよう

早いもので12月号! そろそろ今年のことを振り返る方も多いでしょうか。

そんなこの時期におすすめしたいのは「最高の来年をイメージすること」です。

これは“今年のことは棚に上げて"イメージするのがポイント。人はつい、過去の延長線に描く、そこそこの未来を生きてしまうもの。でも本当は、あなたの未来はどんな風にだって選べるのです。だから今年はこうだったから、来年は… と考えるのではなく、今年のことはさておき「どんな未来だったら最高?」と自分に問いかけてほしいのです。

未来とは「未だ来らず」と書きます。つまり、まだ来てないが、これから来るものです。また現在は「現れて、そこに在る」、過去は「過ぎ去った」と書きます。こう漢字の意味を捉えて並べてみると、時間というのは、未来から流れて現在に現れ、過去に過ぎ去っていく、という風に思えてきませんか。つまり決めた未来がこちらに現れてくる感覚です。

私たちは事実を「見たいように」とらえる事ができます。例えば半分まで水が入ったコップを見て、ある人は「半分しか入っていない」とするし、ある人は「半分も入っている」ととらえるでしょう。これはどちらも事実で、どちらも正解なのですが、ただ内側に生じる「感情」が異なるように思います。

これはキャリアも同じだと思うのです。未来は「過去の延長線上にしか描けない」と思うのか、制限なく描いた「最高の未来が現れてくる」と思うのか、どちらを選択しても良いのです。

6年前の今頃、通信会社を退職した私の延長線上には、こうしてコラム執筆している未来は全く見えていませんでした。でも制限なく理想の未来を描き、その未来に向かって小さな行動を重ねた現在、こうして1年間みなさまに自身の言葉を届けることができています。勘違いのような理想が現実に現れているのです。

さぁ、あなたも素敵な勘違いでいいじゃない、最高の来年を描いて進んでいきましょう!

by A i

2019 年~2022 年までバンコク在住。現在はマレーシア(クアラルンプール)で夫と小学生の娘と3 人暮らし。海外生活がスタートした時、新卒から 10 年以上働いていた会社を辞めたことでアイデンティティ・クライシスへ。肩書きなどに依存することなく自分を生きたいとコーチング、キャリアコンサルタントの学びを深め、現在は世界15カ国75名が参加する女性コミュニティを運営している

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