コラム タイ野菜でべジフルライフ 第174回 ローゼルの葉

タイ野菜でべジフルライフ

第174回 ローゼルの葉

ローゼルの葉
Roselle leaf
ใบกระเจี๊ยบ (バイ・グラジアップ)

今年は乾季(寒季)の到来が遅れ、日本からは、11月に入っても暑いなんて話が聞こえてきました。タダでも季節感が少ないタイで感覚が鈍り、もうすぐ2023年が終わるということに、気がつく度に驚いて焦ってしまいます。それでも市場を見ると、やはり季節は変わってるんだなあと、特にローゼルの実を見て実感しました。今回は、そのローゼルの葉について解説しましょう。

ローゼルの葉と豚肉の炒め物(2人分)

  • ローゼルの葉(茎はのぞく) … 100g
  • 豚バラ肉(一口大) … 150g
  • (赤)タマネギ(みじん切り) … 50g
  • ニンニク(みじん切り) … 2~3片
  • ミニトマト(半分にカット) … 数個
  • トウガラシ(適当にカット) … お好みで
  • 麺つゆ … 大さじ3
  • ココナッツオイルまたはオリーブオイル … 大さじ1
  1. ローゼルの葉は、茎から外して、大きな葉はちぎっておきます
  2. フライパンに油をひいてニンニクを炒めたら、タマネギを追加してさらに炒めます
  3. タマネギがしんなりしたら豚肉を入れ、軽く焼き目がついたら葉を入れて蓋をします
  4. 葉の色が変わってしんなりしたら、麺つゆをまわしかけ、全体を混ぜます

葉はビックリするくらいカサが減ってしまいますので、「こんなに!?」と思うくらいモリモリに見える量を使ってください。麺つゆのかわりにナンプラーでもOK、炒める具はなんでもありで、ミャンマーではエビもよく利用されます。手軽にツナ缶やサバ缶、サバトマト缶などがおススメです。加熱すると見た目が地味になるので、美味しさを知っている方はそれでもかまわないでしょうが、トマトやトウガラシなどのアクセントがあった方がやはり美味しそうに見えます。

ローゼルの葉

熱帯らしい鮮やかな紅色のローゼルティー(一部でハイビスカスティーと呼ばれていました)は、ローゼルの実(正確には萼と苞)を利用します。自然な酸味が上品ですが、葉も同じように酸味があり、野菜として利用できます。

扇形の葉は、少しかためですが、生でも食べられます。加熱しても酸味は消えず、粘りが出ていかにも栄養がありそうですが、変色してしまうのが残念。クセになる酸味で、女性はハマる人が多いのですが、残念ながら男性は…!?

葉は、ミャンマーでよく利用されていて、生のままサラダにしたり、炒めておかずにしたり、スープに加えたりします。ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB、カリウム、カルシウム、鉄など多くの栄養素が含まれています。市場でしか見かけませんが、もし入手できたら、女子会にいかがですか?

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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