コラム タイ野菜でべジフルライフ 第112回 長ナス (マクアヤーオ)

タイ野菜でべジフルライフ

第112回 長ナス (マクアヤーオ)

長ナス
Long Eggplant
มะเขอยาว(マクアヤーオ)

 タイ料理のヤム・マクアヤーオ (長ナスのピリ辛サラダ) で使われるナスで、タイでもっとも一般的に利用されています。色も形も日本で見慣れたナスと違うので、なかなか手がでないという方もいるでしょう。でも紫のナスよりジューシーで、加熱した時のトロトロ感は和食にもよく合います。

ナスのペーストと納豆のスパゲッティ

  • なす … 2本(約300g)
  • 味噌(醤油でも) … 大さじ1~2
  • クリームチーズ(なくても) … 大さじ1
  • ニンニク … 1~2片
  • オリーブオイル … 大さじ1
  • 納豆 … 1パック
  • お好みのパスタ … お好みで
  • 青じそ … お好みで
  1. ナスの皮を剥いて大きめの拍子切りにし、あく抜きしてからレンジにかけます(5分以上。蒸したり炒めたりしてもOK)
  2. 加熱したナスの色がかわって水分を十分にふくんでしっとりしたら、包丁で叩くようにしてペーストに近い状態にします
  3. フライパンにオリーブオイル、ニンニクを入れて加熱し、ナスを入れて水分を軽くとばし、味噌とクリームチーズを混ぜます
  4. しっかりと味をつけたら火をとめて、納豆を加えてかき混ぜます
  5. 時間通り茹でたパスタとからめて、青じそと一緒にどうぞ

べジフルライフ
 この一皿で2本のナスを食べられるヘルシーなパスタです。

 中近東でよく食されているナスのディップを和風にアレンジしました。オリジナルでは、塩、レモン、タヒニ(白ごまペースト)、ヨーグルトやチーズが入ります。パスタはペンネなどショートパスタでサラダ風にもなりますし、ペーストをパンやスティック野菜、焼き野菜と一緒に食べてもいいでしょう。納豆好きなのでつい入れてしまいましたが、なくてももちろんOKです

長ナス

 インド原産のナスは、アジアで古くから食されてきました。皮のまま真っ黒に焦がすように焼いて皮を剥くと、香りもよく中も甘くトロトロになるのでお勧めですが、最近は、ガスコンロがない方も多いでしょう。また、虫も時々見かけるので、皮を剥いて薄い塩水で10分ほどあく抜きをして利用するといいです。表面にツヤとハリがありキズがないもの、持ってみて重めのものを選んでください。熱帯原産の野菜なので、常温保存か冷蔵庫に入れる場合は、新聞紙に包んでください。栄養的には水分がほとんどですが、ビタミンCやカリウム、マンガンを含むので、むくみや高血圧の予防・改善にいいそうです

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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