バンコクとあやさんと私

第64回 雨季

雨季到来で鬱陶しい時期ですが、皆さんいかがお過ごしですか?最近の雨季は10年前くらいの雨季に近づいている気がします。スコールが短時間で降り、嘘みたいに止み、そしてまたスコールと言った感じです。少し前は日本の梅雨のようにしとしと一日中降る雨の日が多かったりもしたのですが、どちらが良いとも悪いとも言えませんね・・・。きっと、こんな気候だからこそお洗濯や雨対策(水漏れや逆流などの留守中トラブル)などで、あやさんの必要性も高いのでしょう。もちろん最近は日本人の考え方や生活スタイルが違うこともあり、あやさんを雇わない家庭が増えていますが・・・。
さて、雨季といえばあやさんに少し気を配って頂きたいことがあります。それは、タイ人は雨が降ると雨宿りをする人が多いということです。また、交通機関も急に不便になったりすることがあります。ですから、仕事に遅れたり、買い物からなかなか帰ってこなかったり、ということがしばしば起こります。バンコクは随分豊かになり、あやさんの生活も変わってきていますが、未だにビニール袋をかぶって雨の中を歩いている人もみかけます。あやさんの中には、傘がなかったり止まないとわかればそのまま雨の中を濡れて帰る人もいます。大人なのでその辺の判断は人それぞれですが、雨に濡れて体調を悪くするタイ人はあやさんに限らず多いです。
夕方、もし仕事が終わっていたら雨が降る前に帰らせてあげたり、傘を貸してあげたり、逆に朝、天気が悪ければ晴れてから来させたり、配慮してあげるとよいと思います。ただ、あくまで雇用者の都合を大事にしてくださいね、配慮と遠慮を間違えないことも大事です。例えばあやさんが雨を理由で時間にルーズになったり仕事を休んだり、そこで変に遠慮をしていると、あやさんもそれに慣れてきて、ルールがずれていくことも。雨季に関することだけではなく全般的にそうなのですが、そういう問題は決してあやさんだけが悪いのはなく、雇用者にも責任があると思います。
あやさんを雇う、ということはそこに人間関係が生じるということです。頼むべきことはしっかり頼む、そこに遠慮はいりませんが、ときに相手の立場になって配慮も必要。それが雇用者として大切なことだと思います。
鬱陶しい雨季を、上手くあやさんと付き合って気持ちよく乗り越えられれば幸いですね。

AYA91

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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