コラム バンコクとあやさんと私 第22回 「あやさんの雇用」

バンコクとあやさんと私

第22回 「あやさんの雇用」

あやさんを雇うに当たり、雇用形態に違いはありますが最低限知っておいた方が良い事をお伝えします。知っていればトラブルも発生しにくいものです。※各マンション、会社の人同士、友達同士で決めている場合、異なる場合もあります。

給料

毎月末払い。雇用者の都合(一時帰国等)で仕事を休みにした場合も全額支給。あやさんには有給休暇がありませんので、体調不良による休みの際も減給はお勧めしません。休暇日数が多い場合は振り替えて仕事に来てもらうのはいかがでしょう?また、月の途中から採用する場合も月末払いが基本ですので、日割り計算されると良いでしょう。今年は最低賃金の見直しが4月から実施される予定です。バンコク近郊は日給300バーツが最低ラインとなるので、それも考慮が必要になります。郊外も40%の賃上げとなります。今後この最低賃金に関するトラブルが起きやすくなると予測されます。

残業

基本的に時間外の仕事に関しては残業代が発生します。相場は1時間60バーツぐらいですが、100バーツというお宅もどんどん増えています。また、パートタイムで雇っている人は、他のお宅のことも考えて残業を頼みましょう。

ボーナス

毎年年末に給料1カ月分プラスが基本。中には2カ月分あげたり、ソンクラーン時と年末の2回渡している人もいます。

昇給

勤務1年毎に昇給が基本。あやさんの力量や仕事量などを考えて配慮しましょう。物価もどんどん上がっているので、それなりの昇給をしないと長続きしないあやさんもいます。

退職金

雇用者都合で解雇する場合に支払われる退職金は、給料1カ月分×働いた年数が望ましく、お金で賄えない分は電化製品などで補う人も多いです。また、急な解雇については新しい仕事探しの準備期間として2カ月分を追加要求してくるあやさんもいます。解雇通達は遅くとも1か月前までに伝えましょう。

飲食

どんな形の雇用でも飲み水を支給してあげるのが一般的。住み込みの場合は食事も支給しています。タイ人家庭ではその飲食支給が一般的なのですが、日本人家庭ではキッチンを使わないで欲しいと言う人が多いです。彼女たちも生活がかかっていますので、ある程度の配慮をしないと不満に繋がります。住み込みで食事別の場合は「給料プラスお米代」を払っている人が多いです。

その他、ソンクラーンや帰省の際にお小遣いを渡したり、不用品やどこかのお土産などを普段から渡してあげると関係が良くなります。中にはペットボトルや新聞などを換金して生活の足しにしている人もいます。お金も必要ですが気持ちが大きく左右してくるので、普段から気にかけてあげることが大事ですね。

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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