コラム バンコクとあやさんと私 第33回 本帰国とあやさん

バンコクとあやさんと私

第33回 本帰国とあやさん

ついこのまえ、新年を迎えたと思ったらすぐに2月ですね。2月から3月にかけて、日本人学校に通っていらっしゃる方を始め異動の時期に入ってきます。日本に帰る準備も何かと大変ですが、残されるあやさんの仕事先を探すのもお忘れなく。

一般的に、日本人は「あやさんの次の仕事先、早く探さなくっちゃ!」と焦ってしまう方が多いように思います。本帰国が決まった途端、すぐにお友達やマンションの方などに声をかけ、次の仕事先を探し始める…。
 
タイミングが合えば良いのですが、あまり早くから探し始めても。途中で働けなくなる事情が出来たり、新しい雇用者の悪い評判をあやさん仲間から聞いてしまい辞退するつもりだったり、と様々な事態が起こりうる事を念頭に置いておいて下さい。中には、とりあえず現在の雇用者の顔を立てるために仕事先を決めた事にするけれど、実際には自分で他の仕事を見つけてしまっている、なんて事も珍しくないのです。もちろん引き継ぎがスムーズに上手く行くケースの方が多いと思うのですが、雇用者が焦って引き継ぎ先をさっさと決めてしまうのは危険です。新しい雇用者の方にも迷惑が掛かってしまいますしね。あやさんとしっかり話し合い、確実に引き渡すまで配慮を忘れないでください。
 
また、新しい仕事先のお給料ですが、あやさんの仕事内容や勤務態度を評価した上で現在のお給料となっているわけですから。次の方は、出来るだけ現在の金額をキープしてあげてください。新人や前評判を知らないあやさんを雇用するのと違い、現雇用者の方から情報を貰い、信頼できるあやさんを雇えるわけですから、ベースが高いのは当たり前です。さらに特殊能力(語学力がある、料理が作れる、乳幼児の世話が出来る、など)がある場合も考慮してあげてください。
 
どうしても次の仕事先が見つからなかった場合ですが、推薦状を書いて渡してあげたり、退職金を多めに渡してあげると良いと思います。
 
また、中にはすぐに仕事探しをせず、しばらく休暇を取ってから再開するというあやさんもいます。どんなシーンでもコミュニケーションが大事になってきますね、まずは言葉の壁をクリアしたいですね…。

ワンポイントアドバイス

退職金の他に不要品をあげるのも喜ばれます。電化製品やバック、服など、リサイクルショップに売って微々たる現金に換えるより価値があるかもしれませんよ。

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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