バンコクとあやさんと私

第29回 「交渉」

日本人は苦手と言われている交渉。しかし、タイを始め海外では色々なシーンでこの「交渉」が必要となってきます。
もちろんあやさんとの間にも交渉は度々必要となってきます。こちら側の都合ばかり言ってもダメだし、向こうの希望ばかり聞いていてもダメ。上手く交渉するにはどうすればいいのでしょう?
もちろん交渉内容はあやさんのレベルによっても変わってきます。仕事が出来て性格も良い、気に入っているあやさんなら本人の希望をなるべく聞き入れてあげてください。本当に能力があり(日本語、英語が出来る、子守ができる、料理が出来るなど)、仕事が出来るあやさんというのは、ある程度、仕事場を選べる環境にいるからです。

○労働条件・給料の交渉

住んでいる地区やアパートによる相場もありますが、そればかり気にしていてもいけません。出来る人はそれなりに要求してきます。誰もが良い待遇で働きたいのです。そのあやさんを雇いたければ、それなりのお給料を払い、仕事で返してもらいましょう。面接、試用期間を通して、その人に何処まで払えるか判断してください。また、条件は必要最小限にまとめるのがコツです。

○仕事始め日を決める

面接後、あまり日が空くと色々な状況の変化が考えられます。採用確定後もよそで就職活動を続け、もっと待遇の良い家を見つけてしまった。友達や親せきが病気などで働けない状況になり急遽自分が実家へ帰ることに。などなど...。面接をしてから1週間以内に仕事をスタートしてもらうことをお勧めします。

○契約内容の交渉

住み込み、フルタイム、時間制、曜日ごと、と様々な契約があり、中には「掃除とアイロンが終われば帰っていい」という契約方法をとられている方も。「終わり」という感覚は人それぞれですから、曖昧な契約ではなく時間契約をお勧めします。

他にも色々ありますが、面接時からあまり細かいことを言うとあやさんが敬遠します。細かいことは実際に働き始めてから伝えましょう。双方納得のゆく雇用条件、勤務条件で交渉が成立し、お互いにハッピーな関係を築くことが出来ると良いですね。

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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