コラム バンコクとあやさんと私 第69回お試し期間
第69回お試し期間
一年で最も暑い時期を迎えたバンコクですが、皆さんいかがお過ごしですか? この時期は本当に、自分で家事をするのが嫌になります…。異動などでバタバタしていた方は、少し生活が落ち着いてきた頃ではないでしょうか? この時期にあやさんを雇い始める方も多いようです。
あやさんを雇うにあたり、あれもこれも伝えなければ! と思われる方がいらっしゃいますが、相手が日本人家庭でのあや経験がある人なら、とりあえずやり方は任せてみても良いと思います。初日はそれをチェックするくらいの気持ちでスタートすると考えて、どうしても伝えておきたいことだけを最初に伝えましょう。雑巾を洗う場所、雑巾の用途を分けること、モップも分けるのであればそのこと、ゴミを捨てる場所、シーツ交換の日にち、などでしょうか。初日は仕事に慣れなくて時間がかかってしまうかもしれませんが、2 日目からは、ちゃんと自分で動いてくれるか、何をどこまでしてくれるか、得意な分野、不得意な分野、などが分かってきて、こちらからの配慮も出来るようになると思います。
最初の1週間くらいはあまり詰め込まずに、仕事ぶりを観察しましょう。それから1 カ月かけて仕事内容を徐々に増やしていきましょう。あやさんがいるからといって、休み中の食器洗いを怠ったり、服を脱ぎっぱなしにしたりするのは、あやさんの力量云々ではない問題なのでご注意ください。また、日本人以外の家庭で働いていたあやさんは、仕事内容や就業基準が違う場合が多々あります。
お試し期間は基本的に1 カ月です。
それ以上の期間を希望する場合は、お給料を配慮してあげてくださいね。不安定なお試し期間はあやさんにとってあまり気持ちの良いものではありません。また、お試し期間に何かあってはいけない、と外出をしないようにする方がいらっしゃいますが、私は色々なパターンで試してみた方が後々良いと思います。同じ行動パターンで過ごしていると、そのパターンでしか対応できなくなったり、緩みが出て仕事に緊張感がなくなることもあります。
あやさんとの良い関係はバンコクでの生活を左右すると言っても過言ではないと思います。今回は、その関係を築く上で肝心な、お試し期間について書きました。ぜひ参考になさってみてくださいね。
チンチョ・プロフィール
在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。