コラム バンコクとあやさんと私 第103回 当たり前の感覚
第103回 当たり前の感覚
この時期、バンコク在住日本人の間では、あやさんを変える方が増えます。
異動の時期となると人が動きますから、そのタイミングで本帰国されるお宅のあやさんに声を掛け、こちらに来てもらう、という感じです。日本食が作れたり、小さい子供の面倒が見れたり、住み込みが可能だったり…。よそのお宅のあやさんが良く見えてしまう時期でもあります。実際には自分のあやさんの方が良かったりするのですが…。
さて今回は「当たり前」についてです。
色々なケースがあると思いますが、皆さんは、長年働いてくれているあやさんに対し「いつものこと」「言わなくてもわかるはず」「当たり前でしょう」なんて思うこと、ありませんか? あやさんに限らずですが「当たり前」の感覚は人によって違います。夫婦でも違うのですから、言葉も文化も違うあやさんに分かるかる訳がありません。あやさんに対して思っていることがあれば、その場ですぐに伝えるようにしましょう。日本人は、注意すると気を悪くするのでは、と気にしがちですが、大切なのは注意の仕方です。とはいえ遠まわしに言っても理解出来ません。はっきりと「私はこれが嫌なのでこのやり方にしてください」と言った方が良いと思います。また、それに応えてくれたときのフォローも忘れずに、「今回はしてくれたんだね。嬉しいわ、有難う」と付け加えると更に効果が上がります。
気付いてくれるはず、言わなくてもわかるはず、と考えずに、伝える気持ちを大切にすればお互い気持ち良く過ごせると思います。
あやさんを変える前にちょっと待って!
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チンチョ・プロフィール
在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。
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