コラム バンコクとあやさんと私 第174回 バンコクとイサーン地方
第174回 バンコクとイサーン地方
3月の地震から早2ヶ月、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
「タイは地震がない」と言われていたので、さぞ驚かれたことと思います。そして日本のニュースでは最も被害があった場所を連日映すので、現地事情を知らないと不安になってしまいます。私はタイの状況をわかっていたので、心配ながらも何となく現地の状況は予測出来ましたが、やはり心配は尽きなかったです。一部を除いて、次の日から割と日常に戻っていたことをSNSで見て、タイらしさを感じました。とは言え、何が起きるかわからない日々、くれぐれもお気をつけてお過ごしください。
タイ人は、一般的に大らかな性格ですが、気が小さな人が多いです。田舎に住んでいるタイ人にとって、首都バンコクの地震は恐怖だったと思います。このタイミングで田舎に戻ってしまう人もいるでしょう。コロナ禍でも同じような現象が起きました。田舎で育ったタイ人にとって「バンコク」は憧れでもありますが、空気が悪く、便利だが物価が高い、という印象なのも現実です。田舎にいれば、不便だが綺麗な空気で、家族と一緒に、贅沢は出来なくてもゆっくり暮らせますからね。
あやさんたちは、何歳になっても貯えができない環境にいる為、身体が動く間は働きたいという願望があります。しかし英語の出来るあやさんが優遇されたり、コストが安いミャンマー人を雇用する人が増えたり、雇用者側も昔のように「タイ人を雇用することがタイに貢献すること」という気持ちが薄れています。変わりゆく雇用状況ですが、過去、日本人に雇用され、日本料理や日本語が出来るようになったあやさんたちには、出来るだけ活躍し続けて欲しいと思っています。
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チンチョ・プロフィール
在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。
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2025年06月号
VOL.206 自然がいっぱい! バンカチャオ散歩
「バンコクの肺」と呼ばれるバンカチャオ。チャオプラヤー川に囲まれた人工島で、自然保護区となっており、まるでタイの離島のように静かで豊富な緑に囲まれています。 車でも行けますが、スクムビットからはクロントーイ埠頭から船で渡ると10分足らずで到着します。島内には自転車やバイクのレンタルがあり、レストラン、カフェ、宿泊施設などが点在しています。 WOMの週末散歩シリーズ、お楽しみに。