コラム バンコクとあやさんと私 第38回 理想の奥様像

バンコクとあやさんと私

第38回 理想の奥様像

不安定な天気が増え、雨期に突入したみたいですね。こんな時期こそ本当にあやさんがいてくれると助かります。急なスコール、洗濯物の対応、思いがけない渋滞、子どものピックアップや夜ご飯の支度。手伝ってもらえることは沢山あります。

さて、みなさんはには’’理想のあやさん像”というものがあるかと思いますが、あやさん達にも自分の雇用者はこうであって欲しいという思いが少なからずあります。
まず、自分たちのことを信用して必要としてくれている人。これはあやさんにとっては大きいです。また、自分で判断し評価してくれる人、を求めています。さらにタイのことが好きで、物を大切にし、タンブンの気持ちを持っていれば言うことなし、といった感じでしょうか。
日本人はなんでも”周りの人と同じようにしなければいけない”と思ってしまう習慣があります。確かにある意味それも大切でしょうが、例えばあやさんの雇用に関しては、仕事量が違うのにお給料を近所の家と合わせたり、ただ皆がしているというだけで、必要もないのに同じことをしたり。周りの意見に左右されるのではなく、その人のその仕事内容に対してどう見返りを与えるのか? どうかご自身で評価してあげてください。そして繰り返しますが、必要としていることが伝わるようにすると、彼女たちには大きな励みとなります。
ところで、タイ人はタンブンの気持ちを大切にしています。不要なものはリサイクルショップに売るだけでなく、恵まれない人に寄付する。ボランティア精神を持つ。何でも捨てる前に使える所があるかもしれません。
 
彼女たちが求めている理想の奥様像は特別なことではありません。言葉の問題もあるかもしれませんが、それが私達がタイに住んでいるのですから出来るだけ努力をして、コミュニケーションをとってください。そして素直な気持ちであやさんに接すると、今まで見えなかったことが見えてくるかもしれません。

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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