タイ野菜でべジフルライフ

第154回 リーキ

リーキ / リーク / ポロネギ / 西洋ネギ
LEEK
กระเทียมต้น (グラティアムトン)

日本の長ネギを買ったらかたくて美味しくなかったという声を時々耳にします。多分、リーキと間違えて買ったのでしょう。タイでは、ズッキーニだと思ったらタイキュウリだったり、ショウガだと思ったらカー(ナンキョウ)だったり、この手の話はよく聞きます。罠かと思うほどわざわざ並べて売られているのが不思議です。今回は、タイ野菜ではないですが、そんなリーキについて紹介します。

リーキとサーモのソテー(1人分)

  • マヨンチット … 1/2本
  • サーモン … 1切
  • 小麦粉 … 適量
  • 塩 … 適量
  • コショウ … 適量
  • オリーブオイル(バター) … 適量
  1. リーキを4~5㎝にカットしそれを縦半分にしてから千切りにします
  2. サーモンに軽く塩コショウをして小麦粉をつけて、フライパンに油をいれて焼きます
  3. 焼けたら取り出して、そのままフライパンに千切りにしたリーキを入れて炒めます
  4. 塩コショウで味を調えて、皿に盛り付けたサーモンの上にかけます

サーモンだけでなく、白身魚や鶏肉でもよく合います。ライムやレモンを添えて絞るといいでしょう。写真は、他に使った残りだったせいか緑色が目立ちますが、白い部分も緑の部分も同じように利用できます(タイは長ネギもそうですが軟白栽培がうまくいかず緑の部分が多いです)。 このレシピでは千切りにしましたが、輪切りやみじん切りにしてもいいでしょう。ホワイトソース状にすると、上品で特別な日の演出もできます。他にもリーキは電子レンジを使えばすぐやわらかくなりますので、チーズやマヨネーズ、味噌などと合わせるといろいろと楽しめます。

リーキ / リーク / ポロネギ / 西洋ネギ

地中海原産のネギの仲間で、臭みが少ないので扱いやすく、西洋ではポピュラーな野菜です。日本もタイもまだなじみがないせいか呼び方が他にもいろいろあります。 少し高級品の部類に入りますが、タイの方が入手しやすく、よく長ネギの隣に並べられていて表示が間違っていたりすることもあります。ネギとの違いは、葉の緑の部分が扁平なのでそこで判断しましょう。

生でも食べられますが、加熱すると甘味が増します。柔らかくするのにネギより時間がかかりますが、荷崩れせずにトロトロになるのでスープやポトフ、シチュー、グラタン、マリネなどによく利用されます。ネギ料理を応用できますが、やはり西洋料理が合うような気がします。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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