コラム タイ野菜でべジフルライフ 第122回タマリンド (マカーム)

タイ野菜でべジフルライフ

第122回タマリンド (マカーム)

タマリンド / チョウセンモダマ
Tamarind
มะขาม (マカーム)

 マニラに旅行して、フィリピンの味噌汁的存在であるシニガンというスープにハマってしまいました。タマリンドの酸味が強くすっきりと感じて、疲れた時や暑い時にピッタリです。タマリンドは、梅干しやマナオの代わりにもなり、その魅力を再確認、もっと上手に日常使いしたいと思いました。

シニガン・ポーク(4人分)

  • タマリンドペースト … 400g
  • スペアリブ … 小さじ1/2
  • 赤(白)タマネギ … 120g
  • (タイ)クウシンサイ … 100g
  • 長ささげ … 3本
  • オクラ … 3本
  • (ミニ)トマト … 150g
  • タロイモ … 100g
  • 青(赤)唐辛子 … 1本(お好みで)
  • 塩 … 適量
  • コショウ … 適量
  • ナンプラー … 大さじ2~3
  • 油 … 適量
  • 水 … 1.5ℓ
  1. タマリンドペーストをマカームピアックから作る場合は、約50gを100㏄のぬるま湯に15分ほど浸して、よく揉んでからざるで濾します
  2. 材料すべて一口大または数センチの長さにカットしておきます
  3. 鍋に油をひいて、タマネギ、トマト、豚肉を炒め、ナンプラーを入れて蓋をして弱火で15分ほど蒸し煮します
  4. 水を加えて固い材料から順に加え、すべての材料に火が通ったら、タマリンド水を少しずつ入れます。酸味を調節し、塩・コショウで味を調えてできあがりです

べジフルライフ
 スペアリブを使っているので最初に炒めて蒸し煮していますが、いきなり茹でても大丈夫です。肉でも魚介でもお好きなものを、野菜も冷蔵庫にあるものでOK、味噌汁やカレーのような気軽さでトライしてください。本場のレシピでは「シニガンの素」を使うことが多いですが、肉や魚介からダシが出ますし、時間がなければ普通のスープの素でもいいでしょう。ナンプラーとタマリンドだけでも美味しくできます。お好みでニンニク、トウガラシ、ライムなどを加えてください。家庭料理ですから酸味や甘味に正解はなく、自分で好きな味をみつけてください

タマリンド
チョウセンモダマ

 熱帯アフリカ原産のマメ科の植物で、独特の風味と豊富な栄養から世界中の熱帯地域で愛用されています。茶色く乾燥したかたい殻の中にネットリした実が入っています。酸味種は、マカームピアックというまとめた状態のものを水に溶かして料理に使いますが、ペーストの商品もあります。甘味種はそのまま食べられます。お菓子や飲料の他、石鹸や化粧品などいろいろな製品にも使われています。美肌、消化促進、整腸作用、疲労回復、貧血予防、生活習慣病の予防や免疫力のアップなど多くの効能が期待されています。日本の植物検疫を通れば持ち帰りできますのでお土産にいかがでしょう

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

関連記事...

バックナンバー情報..