5月に入ると、二十四節気の一つである「立夏」を迎え、この日から暦の上では夏を迎えます。2023年の立夏は5月6日から。この日から少しずつ日差しは強さを増し、若葉が生い茂る季節に入ります。立夏から15日目の5月21日からは二十四節気の「小満」。野山の緑は深みを増し、麦が穂を実らせる時期です。5月は一年の中で最も瑞々しさや潤いが溢れる季節ですね。
我が家の息子も5月生まれ。息子が生まれた日の空はとても澄んだ青空で木々の緑が美しく風に揺れていたのを今でも覚えています。
また、5月といえば端午の節句もありますね。私が小さかった頃、両親が庭に大きな鯉のぼりを出してくれました。断片的ですが幼心に色鮮やかで立派な鯉のぼりが5月の空を悠々と泳いでいたことを記憶しています。お子さんのいるご家庭は、ぜひ鯉のぼりを飾ってあげてくださいね(私はバンコクでは小さな鯉のぼりを家で飾っていました)。
5月は、カーネーション、ライラック、スズランなど可愛いらしい花が旬を迎えますが、私がこの時期もっとも好きな旬の花は「芍薬」です。芍薬はヨーロッパでも“Roseof May"と言われる5月の花です。バンコクでもそろそろ芍薬が店頭に並び始める時期でしょうか? 暑いバンコクで花を育てることは大変かもしれませんが、ぜひ5月の花を家に飾って日本の初夏を感じてみてください。