皆さん、今年の夏休みはいかがでしたか? 長い休みが明けバンコクでも日本でも子どもたちの学校は新学期や新年度を迎える時期ですね。日本では夏から秋へと季節が移り変わる頃でもあります。茹だるような暑さが少しずつ弱まり、風や太陽の光が徐々に秋の兆しを運んでくる9月は「白露(はくろ)」と呼ばれる二十四節気が訪れます。「白露」とは大気が冷えて植物にも露が付き、葉の緑が白く輝くように見え始める頃という意味です。想像するだけで美しい景色が広がる表現ですよね。バンコクではなかなかみられない風景かもしれませんが、カオヤイなど気候が涼しく自然が豊かな場所なら「白露」のような風景が見られるかもしれませんね。9月のもう一つの二十四節気は「秋分」です。夏の間長かった昼の時間が、この時期に入ると夜の長さとほぼ同じになります。日が沈むのが早くなってくると少し寂しい気持ちになると共に、季節の移り変わりを感じますよね。暑い暑いと言っていた夏が嘘のように、肌寒い季節に近づいてきます。二学期に入り、日が沈むのが早くなった学校の帰り道、通学路で風の匂いが秋の匂いに変わったと感じながら歩いていた小学生時代を今でも覚えています。
また9月といえば、秋の味覚が少しずつ出回る時期ですね。秋茄子、れんこん、冬瓜、梨、そして新米。残暑が続く9月ですが店頭に並ぶ食材から季節が夏から秋に移り変わるのを感じることができます。バンコクでも日本の秋の味覚は並ぶでしょうか? 夏休み疲れがまだまだ残っているかもしれませんが、旬の美味しいものを食べて今月もご自愛くださいね。