日本に本帰国して一年半経ちますが、一度日本を離れたことで、タイに行く前には気づけなかった日本の良さを日々感じながら過ごしています。中でも、私が最も関心を持つようになったのは「日本の四季」です。四季に合わせた年中行事や旬の食べ物、風物にこれまで以上に興味を持つようになりました。また、幼い子どもを育てていることもあり、子ども目線で自然を観察していると、鳥の鳴き声、咲く花、風の香りがタイと全く違うことに改めて気づき、さらにそれらが四季に合わせて少しずつ変化していくのが美しいと感じるようになりました。そして息子にもそういった日本の四季の移ろいを「美しい」と感じる心を持ってほしいと思っています。季節の行事や食べ物、草花を知ったことで、生活の楽しみが増え、息子との話題も増えました。
このコラムでは、「日本の四季や年中行事」に関することをお伝えしていきます。タイで暮らしていた頃は、「あれ? いま何月だっけ?」と思うことがたくさんありました(笑)。このコラムを通して皆さまが、少しでも日本の四季を感じられたり、懐かしく思ったり、家族の話題にしていただければ嬉しいです。
早速ですが、少し日本の季節の話をさせてください。4月といえば春まっさかり。肌寒い季節から少しずつぽかぽか陽気が感じられる頃です。4月は二十四節気だと今年は4月5日が「清明」、4月20日が「穀雨」になります。
万物が瑞々しく清らかな気に溢れる季節です。食べ物ですと、春キャベツや新じゃがなど春野菜が美味しい季節です。旬のお菓子はお花見団子や桜餅。タイにいると視覚や嗅覚で日本の四季を感じるのは難しいですが、味覚なら日々のお料理で日本の四季を感じることができますから、ぜひ試してみて下さいね。2023年度も、引き続き宜しくお願い致します。