第42回 バンコク病院 脳神経センター・睡眠クリニック
◎案内人: 加藤友介 (かとうゆうすけ)
WOMの読者は女性が多いけれど、毎月のアンケートに答えてくれる男性も多いんです! 最近は単身赴任やシングルの若い男性も増えているバンコク駐在員事情。今どきのお洒落な日本人男性に、おすすめ情報をお届けします。
男性+50代以上+体重過多は要注意!
貴方はよく眠れていますか? 睡眠障害といっても症状は様々。「不眠症」や「過眠症」はもちろん、寝付きが悪い、寝起きがすっきりしない、といった些細な事と思われる症状も睡眠障害に含まれます。そして多くの方に見られる「いびき」も同様。疲れているから、いびきが出る? いえいえ、こちらも睡眠障害の可能性が大いにあります。今回から3回に渡り、プロサッカー選手として世界で活躍してきたYusukeさんにバンコク病院をレポートしてもらいます。
Shinji(バンコク病院マーケティング)「知っていますか? 日本では約5人に1人が不眠症状で悩んでいるそうです。加齢とともに増加し、中高年になると急激に増加するんですよ」
Yusuke「タイで働いてる駐在員の方も、仕事が多忙で、連日、睡眠不足と聞きますが、放っておいても良いものなのですか? 」
Doctor「長時間労働やストレスは睡眠不足を招き、それが続くと集中力や認知機能、運動機能がどんどん落ちていきます。仕事のパフォーマンスにも影響しますよね。睡眠障害を放置すると、他の健康問題のリスクも高まるので、注意していただきたいです」
Yusuke「理想の睡眠時間はどのくらいですか? 」
Doctor「成人の場合、7~8時間が目安。また、良好な睡眠を確保することで、認知機能と精神的な健康にも繋がります」
Yusuke「いびきが悩みの男性は多いですが、なぜ男性の方が女性よりもいびきをかきやすいんでしょうか? あと、放置すると危険ですか? 」
Doctor「いびきの発生理由は、肥満、鼻づまり、飲酒、扁桃腺肥大、加齢、あごの大きさなどですが、男性は内臓脂肪型肥満になりやすく、少々の肥満でも首周りの脂肪によって気道が狭められ、いびきに繋がりやすいです。いびきを放置すると、隠れている危険な病気、睡眠時無呼吸症候群(SAS)になる可能性があるので注意! 睡眠中に無呼吸状態になり、呼吸が一定時間止まる症状なのですが、女性より男性に多く、特に50代以上に集中する傾向があります。さらに体重過多の方におきやすく、気が付かないだけで既に症状が出ているかもしれません。睡眠時に呼吸が乱れるため、睡眠の質が低下してしまうのです。低酸素症により、血管に損傷が起こり、動脈硬化による脳卒中や狭心症・心筋梗塞などのリスクが高まります」
Yusuke「怖いですね…。でも、睡眠時におこっている無呼吸を調べる方法ってあるんですか? 」
Doctor「当院ではスリープラボ検査を行っています。睡眠中の状態を全体的に調べる検査で、脳波、心電図、呼吸、いびきや酸素量などを測るためのセンサーを装着し、一晩中記録します。検査によって重症度が分かり、それから治療方針を決めていきます。もしかして、と思ったら、ぜひ気軽にご相談くださいね」
スリープラボ検査(1泊入院)
タイ在住者限定価格 26,000バーツ~
検査の流れ
1. 午後7時に入院し、夕食
2. 頭部や胸部など数カ所にセンサーを設置し、睡眠
※個室になっており、iPad、薄型テレビなど完備。トイレにも行けます
3. 翌日、検査結果を見て診断
※記載のメニュー・価格などの情報はWOM本誌掲載当時のものであり、予告なく変更になる場合があります。
お問い合わせ・ご予約
バンコク病院脳神経センター
バンコク国際病院2階
2 Soi Soonvijai 7, New Petchburi Rd.
電話: 02-310-3257 (日本語) (7:00~16:00)
02-310-3000 (代表)
HP: バンコク病院ジャパン・メディカルサービス JMS
加藤友介 (かとうゆうすけ)
高校卒業後アルゼンチンの1部リーグへ。日本、インドでプレーした後、タイリーグで5年間活躍。その後、インドネシア、香港、モンゴル、バングラデシュでプレー。2022年、YUKI FOOTBALL ACADEMYコーチ就任
Published · Updated
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