コラム 元BANGKOK駐妻通信 第38回[最終回] タイ生活から活かせたこと

元BANGKOK駐妻通信

第38回[最終回] タイ生活から活かせたこと

せっかくタイに住むのなら、何か“もの"にして帰りたい。2014年、バンコク駐在がスタートした時、そう思いました。

とりあえず生活に困らないくらいまでタイ語を勉強しよう。それからタイ料理を習おう。そう思ってタイ語学校と料理学校に通ったのでした。実際このスキルが本帰国した2018年以降に役に立ったかと問われると、タイ語を使う機会なんてまったくないし、タイ料理は家で作って家族で食べるか、たまに友達にふるまう程度(でもすごく喜ばれます)。結局、私がタイで得た大きな収穫は、友達。それと、タイでの楽しかった思い出かな…。

そうそう、話は変わりますが、本帰国したときの引っ越しの荷物が、なんと240箱。お世辞にも少ないとは言えない量のこの荷物は、日本の小さな家には納まりきらず、段ボールに埋もれた生活をしばらく続けていました。これをなんとか打開しようと、とあるお片付けセミナーを受講し、そこで学んだノウハウを活かして家の中をスッキリ片付けることができました。そして、思いがけずご縁をいただき、そのお片付けセミナーのスタッフとして働くことになり、私と同じように引っ越しの荷物に悩む受講生さんにもたくさん出会い、アドバイスしながら、経験を活かして人に貢献する喜びを覚えました。

そこから、もっと自分の力を発揮したい! と考えるようになり、今はその仕事を辞めて、タイ料理を提供するキッチンカーを開業する準備を進めています。専業主婦が一念発起、料理学校で習ったスキルを活かして、よし! やるぞ! と奮起しております。

結局、何が言いたいかというと、習得したことがどのように実を結ぶかわからないし、ちょっとした経験が意外なところで役に立つこともあるかもしれない、ということです。人生何があるかわからないものですよね。タイでの生活は、のちにあなたの人生を豊かにするきっかけになるかもしれません。だからぜひ、タイ生活を全力で楽しんでくださいね。

日下部恵美

40代。夫、長男(高1)、長女(中1)、次女(小4)の5人家族。結婚後、シンガポール、日本、タイでの生活を経て、現在は神奈川県在住。夫は本帰国後、茨城県に単身赴任中。普段はパートをしながら3人の子供をワンオペ育児しています。趣味は書道、スキー

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