コラム 海外暮らしのキャリアデザイン 第22回 キャリアにも、衣替えを

海外暮らしのキャリアデザイン

第22回 キャリアにも、衣替えを

暑さもかげりをみせ、日本はやっと秋らしくなってきました。秋冬物を引っ張り出すものの、いざ着てみると「以前はしっくりきてたけど今は気分じゃないな」とか「今のライフスタイルには合わないな」と感じ、それらを手放して、今の私にあうアイテムを揃えている最中です。

ふと考えると、これはキャリアでも同じことが言えると思います。ということで、今日は「キャリアの衣替え」について、3つのポイントをお伝えします。

ひとつめは「手放しをして、最適にする

サイズアウトした洋服を溜め込んでも、タンスの肥やしになるだけで出番がありません。キャリアも同じで、必要以上に抱え込んだ役割や「~すべき」という思い込みは足枷になりがち。また、過去の職歴や肩書きに縛られて未来の可能性を狭めていたり、まわりの期待に応えようと苦しくなったりしていませんか。手放しをして余白が生まれるからこそ、より自分にあう未来が訪れます。

ふたつめは「新しいアクセントを取り入れてみる

私は会社員から起業家にシフトしたことで、ファッションもより自由に。カジュアルアイテムも楽しめるようになり、装いの幅も広がってきているように思います。キャリアも同じで、新しい挑戦や出会い、そんな小さなステップが「未来の可能性」に繋がるのです。

そして最後は「大切なものは、そのまま大切に

何年も愛用しているお気に入りのジャケットのように、キャリアにも「ずっと変わらず持ち続けたい軸」があります。価値観や大切にしたい想い、それらは流行に左右されることなく、自分を支えてくれるベースであり、自分らしさの根源です。「衣替え=全部変える」ではなく「変わらない私」がいるからこそ、新しい挑戦をも楽しめるようになります。

タイは常夏ですが、あなたのキャリアも「衣替え」のタイミングが来ているかもしれません。衣替えによるしなやかな変化で、あなたのキャリアがもっと心地よく、輝いていくことを願ってます!

by A i

2019 年~2022 年までバンコク在住。現在はマレーシア(クアラルンプール)で夫と小学生の娘と3 人暮らし。海外生活がスタートした時、新卒から 10 年以上働いていた会社を辞めたことでアイデンティティ・クライシスへ。肩書きなどに依存することなく自分を生きたいとコーチング、キャリアコンサルタントの学びを深め、現在は世界15カ国75名が参加する女性コミュニティを運営している

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