コラム 海外暮らしのキャリアデザイン 第2回 自分の未来を信じる

海外暮らしのキャリアデザイン

第2回 自分の未来を信じる

先月からスタートしたこちらのコラム。読むのを楽しみにしています! とのお声をいただいて嬉しく思います。今回も読むと元気になれる、そんな内容をお届けしますね。

さて、みなさんはご自身にどれだけ可能性を感じていますか? 小さな子には「何にだってなれるよ」と言いながら、自分自身のことはこんなものだろうと半ば諦めてはいませんか。かくいう私もかつて、30代半ばで無職となり、ブランクありの子持ちの私が今後どうやって活躍できるのだろうと悲観していました。

そんな時、私の場合は祖母の存在が光となりました。私の祖母は広島生まれ。原爆で父親を亡くし、15歳から家族のために働き詰め、結婚して子育てが終わったと思ったら、今度は夫(私の祖父)の長い看病が始まり、祖父の亡くなる69歳まで他人のために生きてきた人でした。

でも70歳から始めた被爆証言活動で、彼女の人生が一転しました。修学旅行生へ証言することで、夢だった小学校の先生を形を変えて実現しました。飛行機に乗ったことすらなかったのにヨーロッパから講演に呼ばれたり、来日されたローマ教皇へ証言する機会を得ました。ついに先日92歳でなんと初めての出版も。70歳まで人前で話すこともなく、まさにゼロスタートでしたが、こんなにも人生が切り開けるのかと驚くばかりです。

そんな祖母を見ていて思うのは、きっと多くのことに今さら始めて遅いなんてことはないのです。そう思っているのは、制限をかけて諦めているのは、他でもない自分自身なのです。

私は運営するコミュニティの中で「素敵な勘違いをしよう」と推奨しています。これは今の延長線で描く無難な未来ではなく、"枠を飛び越えた"理想の未来を描き、それを信じることです。

たった一度きりの自分の人生。自分で自分の可能性を信じなくて誰が信じるのか。制限なく理想の未来を描き、そこに行き着く自分をイメージしながら、一歩ずつ共に進んでいきましょう!

by A i

2019 年~2022 年までバンコク在住。現在はマレーシア(クアラルンプール)で夫と小学生の娘と3 人暮らし。海外生活がスタートした時、新卒から 10 年以上働いていた会社を辞めたことでアイデンティティ・クライシスへ。肩書きなどに依存することなく自分を生きたいとコーチング、キャリアコンサルタントの学びを深め、現在は世界15カ国75名が参加する女性コミュニティを運営している

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