特集記事 ノスタルジックバンコク(後編)

ノスタルジックバンコク(後編)

前号に引き続き、古き良きバンコクのノスタルジックな風景を散策。今回はチャオプラヤー川にほど近い、タラートノイ周辺をご案内します。

わざわざ行く価値がある、お洒落なカフェやレストランの数々。スクムビットからちょっとお出掛けしてみませんか?

チャオプラヤー川に沿うように歴史的建造物が建ち並ぶ「タラートノイ」は、1700年代後半にアユタヤに住んでいたポルトガル人が移住した後、中国人、ベトナム人、クメール人など様々な移民が住むようになったのが始まり。異国情緒溢れるこのエリアは、華やかさと賑わいに満ちた中華街、ヤワラートとは打って変わって、静かで、どこか懐かしい雰囲気が漂います。2014年には文化観光地に認定され、バンコクの歴史を現代に伝える役割を担っています。また、タイのアーティストの表現の場にもなっており、ウォールペイントを観に訪れる観光客の姿も。散策するだけでも楽しいタラートノイ、ぜひ足をのばしてみてくださいね。

代表的な歴史的建造物を見学してみよう! 

サイアムコマーシャルバンクタラートノイ支店

MAP B4

1910年頃に建てられたSCBの支店。イタリア人建築家によるボザール様式の建物となっています。100年前のタイプライターや書類が展示されています。

聖ロザリー教会

MAP C4

1787年、アユタヤ王朝崩壊後、バンコクに移り住んだポルトガル移民が建立。その後、様々な変遷を経て、1891年に現在の教会が建築されました。伝統的なゴシック様式のカトリック教会で、窓にステンドグラスが施されています。

タラートノイ周辺の

人気カフェ&レストラン5選

Patina

Soi Wanit 2 MAP B3
TEL. 095-740-1965
営業時間 9:00~17:00

200年前の古民家を改装したお洒落なカフェ。入り口からは想像できないほど中は広く、スペインのパティオ(中庭)のような空間が広がります。ヴィンテージ家具をしつらえた店内は、タイムスリップしたかのようなクラシカルな雰囲気でフォトジェニック。居心地が良く、常連さんも多いそう。メニューはコーヒー、ホームメイドシロップを使ったソーダ、などドリンク中心。このエリアを散策する際にぜひ訪れたい一軒です。

Mother Roaster

San Chao Rong Kueak通り MAP B3
TEL. 061-216-2277
営業時間 10:00~18:00 (月曜定休)

お婆ちゃんバリスタが活躍するスペシャリティーコーヒーの店。世界の産地から厳選した30種類以上の豆を使って、様々なメニューを提供しています。外に看板は出ているけど、入り口は暗く、鉄くずが散らばる1階を抜けて階段を上がった先に店舗があります。昔から、中古車や機械の解体工場が並ぶ地区とあって、その光景にタラートノイの歴史を感じさせられます。お勧めメニューは、アイスラテ・オン・ザ・ロック。ナッツやダークチョコのアロマを楽しめる、まろやかながらしっかりしたコーヒー感があります。

ARBOR Café and Cooking Studio

Song Wat通り MAP B2
TEL. 088-292-1969
営業時間 9:00~18:00

タラートノイで長年ベーカリーを営むオーナーが始めたカフェ。黄色い壁の古い中国風な建物が目印です。1階でオーダーして、2階に上がると、白壁とグリーンに囲まれたナチュラルモダンなインテリアが素敵。ドリンクメニューが豊富で見た目も可愛い!

Doo Nam 1608

Song Wat通り MAP A2
TEL. 091-936-1632
営業時間 11:00~22:00 (月曜定休)

チャオプラヤー川を目の前に眺めながらお茶や食事ができるお店。特に川に面したカウンター席は圧巻の迫力。サンセットタイムは混むので予約がベター。料理はタイ料理とウエスタン、場所代ということもあって、やや高め。店名の1608はお店の番地です。

Henryfry

ジャルンクルン通り MAP C2
TEL. 096-791-0780
営業時間 12:00~20:00 (月曜定休)

味にこだわったフライドチキンを提供するカフェレストラン。メニューはブランチセットやパスタなど食事系からデザートまで揃っていて、美味しいと評判。スカンジナビアンスタイルの家具が配された小さな可愛いお店です。

見どころ満載!

ギャラリーのようなカフェ3選

So Heng Tai Mansion

Soi Wanit 2 MAP B3
Tel. 090-993-8653
TEL. 081-752-6775
営業時間 9:00~18:00 (月曜定休)

ソーヘンタイマンションは、バンコクに残る最後の伝統的な中国式家屋。福建省出身のプラ・アファイワニット氏によって建てられ、その子孫達が200年に渡り管理し続けています。現在は、ダイビングスクールとカフェを併設しており、中庭にプールを建設したことで、フォトジェニックな景色が生まれました。写真撮影だけの為に侵入することは禁止されており、中に入るためにはドリンクをオーダーする必要があります。とはいえ、その値段も非常に安く良心的。

Hong Sieng Kong

Soi Wanit2 MAP B2
TEL. 095-998-9895
営業時間 10:00~20:00 (月曜定休)

築200年の建物を利用したこちらのカフェは、非常に広い敷地を持っており、ダンスホールのような店内席と、チャオプラヤー川ビューのテラス席があります。店内にはオーナーのコレクションでもあるヴィンテージ家具が配され、中には500年前の古美術品も。2階にはギャラリーもあって、まさに見どころ満載。剥き出しになったレンガの壁を大きな木の根が覆う様子は、まるで遺跡のような風景で写真映えします。ケーキの品揃えが豊富で、美味しいと評判。夜はバンドの生演奏が入る日も。

Photohostel & Photocafe

Soi Wanit 2 MAP B3
TEL. 098-916-8839
営業時間 10:00~18:00 (月曜定休)

200年以上前、華人によって酒屋として建てられたTaiyuanハウス。10年前に半壊し、修復を経て現在に至ります。昨年10月、その建物にオランダ人のフォトグラファーKars氏がフォトスタジオ併設のカフェをオープン。壁には彼の作品が飾られ、ギャラリーのようになっています。カフェでは本格的なコーヒー、スイーツ、サンドイッチなどをサーブ。フォトワークショップも開催しているので、興味ある方はSNSをチェックしてみて。また同オーナーはホステルも運営しています。

夜はミシュランレストランへ

80/20 Eighty Twenty

ジャルンクルン通り MAP C4
TEL. 099-118-2200
営業時間 18:00~23:00 (月・火曜定休)

ミシュラン1ッ星を連続獲得、アジアベストレストラン50にも選出されたモダンタイダイニング。オーナーが、タイを旅しながら優れたローカル食材を見つけ出し、80%地元産、20%輸入の食材を使うという意味を込めた店名となっています。メニューは「おまかせ」となっており、シーズンによってコースと値段が変わります。その為、新しいメニューを試したいリピート顧客が多いのも特徴。ワインペアリングも用意されているので、要チェック。

近年のトレンドとなっているカウンター席では、シェフの調理姿を観ながら料理を楽しむことが出来ます

歩くだけでアートに出会える!

タラートノイ散策

前述のカフェMother RoasterのあるSan Chao Rong Kueak通りを始め、タラートノイの小さな裏道はウォールアートの宝庫。ビンテージカーや三輪車、ベンチなどなどがアートと一体化するように置かれているのもお洒落。ぜひ散策して。

by WOM 編集部

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