コラム コスメパーラー [Vol.81] 航空機内での美肌キープのポイント(その1)

タイを拠点に活躍する美容研究家IKKYUUのビューティコラム Cosme parlor

[Vol.81] 航空機内での美肌キープのポイント(その1)

 2時間以上のフライトでの機内の美肌キープのポイントは、紫外線(以下UV)対策と保湿対策の2つです。夜間フライトは問題ありませんが、日中フライトでは、UV-A波が窓から入り込み、お肌に悪影響を及ぼしますUV-B波は窓で遮断され客室内への影響はありません。窓面積の広いコックピットでパイロットが受けるUV量は、飛行高度30,000フィート(約9,100m)の条件で1時間のフライトで受けるUV量が、日焼けサロンのマシンを20分間利用した時と同じ量を受けているという、アメリカの皮膚学会のデーターもあります。客室座席の窓はコックピットに比べ、かなり小さいですが、高高度では、地上よりもUV量が多いので対策が必要です。日焼け止めは出来るだけ保湿効果も兼ねた、PA++以上をお勧めします。飛行機は高高度で飛行中の外気温(-50℃)と客室内の気温(22~25℃)の差が激しく、機体の金属に悪影響を及ぼす結露を防ぐために、客室内の湿度を除湿して抑えています。客室内湿度は、機種により異なりますが10~20%未満が多く、時には5%近くにまで下がります。世界最大のサハラ砂漠をはじめ、砂漠の平均湿度でも20~25%ありますので、機内は砂漠よりも乾燥しているといえます。2016年の東京の年間平均湿度は69%でした。客室内の湿度が比較的高い機材はボーイング社のB787で、機体にカーボン材を多用しているため、結露による悪影響を受けにくく、湿度が25%程度まで高められています。私の経験上、この機体に搭乗するとお肌の乾燥状態の違いが実感できます。特にフライト時間が長いほど差が感じられます。国際線の長時間のフライトでは薄化粧もしくはノーメイクが乾燥を防ぎお肌に負担をかけないので理想的です。具体的な機内でのお手入れ方法は次回にお話し致します。

by IKKYUU 「美容研究家」

ハリウッド映画、ミュージックビデオ、CM等のメイクを実施。故ダイアナ妃、IMAN等のヘアスタイリスト KEVIN MICHAELS 氏のショーメイクを担当。タイの好感度No.1スーパーモデル“ルックゲイ”、NYのトップ10モデル“フローレンス”など世界で活躍するモデル、女優に美肌ケアを指導。現在は「成功ロゴマーク」の鑑定や制作、「おもてなし道」の講師としても活躍中。

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