化粧品を使用する目的は、大きく分けて
1.肌ケアの化粧
2.安らぎと癒しを与える化粧
3.魅せる化粧
の3つに分類されます。
1.は、お肌の老化を防止する事やお肌本来の持つすこやかさの維持(心身の恒常性維持)を目的に、スキンケア、ボディケア、ヘアケア等の化粧品を使用して行う化粧行為です。2.は、フレグランス、精油、マッサージクリーム等を利用して行う美容行為で、マッサージや香りがもたらすリラクゼーション効果により、心身に安らぎと癒しをもたらします。3.は、メイクアップ化粧品を使用して相手に対する自分の印象を変化させ、その結果自分自身に一層の自信を持ち、前向きな人生観をもたらす化粧行為です。
化粧療法は、化粧を用いた治療法で1980年代から盛んになりました。高齢者の方々に対して、化粧行為がもたらす、心理的、生理的セラピー(治療)効果を積極的に利用し、高ストレス社会の中で、生きがいを持ち、前向きでイキイキとした生活を送って頂くための治療法です。
化粧をすると、表情が明るくなり、気持ちが前向きになり、脳が活性化し、身体機能がアップするなど、9割近くの人に変化が見られるという医療機関での調査結果もあります。私自身が、老人ホームにメイクアップのボランティアで参加した経験では、メイク中から、みるみる表情が明るく、豊かになられた方、良く会話をされるようになられた方、メイク後、明らかに姿勢が良くなられた方々もおられました。その後、女性がメイクをされた後から、男性の方々も髪型を整えられる等、身支度に気を使われるようになられた、という後日談を伺いました。
お肌が健やかで、気持ちが良いとストレスを感じにくく、メイクによりご自分に自信が持てると、気持ちが前向きになります。ご自身だけでなく、お母様やご祖母様に、スキンケアやメイクをされてみてはいかがですか?新しい人間関係が始まるかもしれません。