第31回 自分自身に集中して生きる
この内容を書こうかどうしようか悩んだ結果、書く事でこの事件に自分の中で終止符を打つ事にした。
過去約一年に渡り、私宛に嫌がらせのメールがこのWOM編集部と、ラジオDJとしてレギュラーで出演しているラジオ局とに届いていた。原因はちょっとした意見の食い違いだった…と私は理解しているが、真相はわからない。もしかしたら、何かもっと根深いところに理由があるのか、それとも気まぐれに私がターゲットとして当たっただけなのか…。
とにかく約1年も嫌がらせが続いたことは、異常としか言いようがない。途中あまりに悪質と判断したラジオ局の代表から、大使館を通じてサイバー警察に通報しようかという案も出た。今ではIPアドレスを辿ればどこからその中傷メールが送られているか判るのだ。その事を私がブログに綴ったあたりから、その矛先が別の人へ移行した。その後、私の周りの何人かが同じような手口でやられた事で、犯人が明らかになった。
本人は今も隠し通しているし、私たちも追求することはないが、顔見知りによるものだった事に、強いショックと衝撃を受けた。何度か一緒にお茶したり、その人の綴るブログなどにも目を通していた。特に仲が良いわけでもなかったが、別に喧嘩をしたわけでもなかった(と、私は思っている)。普段その人が綴る言葉は世界の平和や心の平穏、美しい愛や祈りに溢れている。その一方で1年にも渡って嫌がらせをし続け、共通の友人や周囲の人たちに私の悪口を吹聴し、私と関わらないよう、避けるように仕向けていたのだ。同一人物とは到底信じがたかった。
私としては、商売をしているわけではないので、その嫌がらせさえ目にしなければ大きな実害はなかった。ただ理由もわからないままに去っていった友人や、離れていった知人がいる。きっとその人物と懇意にしていたから、何か誤解したまま私から離れていったのだと思う。私は沢山の友達が欲しいとは思っていないし、特に社交的でもない。ましてや、直接本人と会い、話したわけでもないのに、「あの人〇〇なんですって」という類の言葉を鵜呑みにする人と仲良くしたいとも思わない。また、何かのコミュニティで仲良くない者同士がいたとしても、自分とはどうか、が基準であり、どちらかの人の評価や先入観でその人を判断したり、知りもしないのに避けたり、悪口に同調するのもどうかと思っている。
今現在その人物を慕い、仲良くする人がいることにも特別驚きはない。その人達にとっては本当に「良い人」なのだろう。大抵自分に耳触りの良い事を言い、肯定してくれたら、それは自分にとって良い人なのだ。多少の意見が違うことや、自分の心がざわつく事は人間関係にはあるものだ。それは悪ではない。だが、それを気に入らないからと攻撃に変えた時点で悪になる。私を含め、同じ事をされた人たちはその人物を名指しで攻撃したりしない。もしかしたらそんな性格まで見極めてターゲットにしているのかもしれない。人として、ただただ残念でならない。その人のしたことはいつかその人にかえるだろう。その人の綴る綺麗な言葉のように生きて欲しいと願う。そして二度と関わりたくないと思う。
バンコク、日本人がひしめき合う特殊な街…誰かを辿れば知人に当たる。1度きりの短い人生、人を陥れている暇などないはずだ。自分自身に集中しよう。
Published · Updated
by hiroko 「結婚・離婚アドバイザー」
来タイ4年目! ライター、ラジオDJ、普段着物愛好家。着物をもっと身近なものにをモットーに、バンコクFM放送局J-channel、毎週月曜日Morning Kissには着物やゆかたで出演中。リクエスト、メッセージなど大歓迎です
J-channel Webサイト関連記事...
-
-
第02回 年齢のこと
1 Feb, 2016
-
第35回 新たな刺激を求めて
11 Nov, 2018
-
第24回 2017年最後の月
12 Dec, 2017
-
第30回 価値観を合わせるのでなく、認め合う
13 Jun, 2018
-
第29回 バンコクでの劇的な再会
12 May, 2018
-
第05回 身体とクスリの事
1 May, 2016
-
第03回 印象に残るヒト 外見内面 ファッション
1 Mar, 2016
バックナンバー情報..
2018年07月号
VOL.125 タイ在住中に行くべき海外旅行 Part 2
連休や夏休みの海外旅行先を選ぶとき、「日本から行くと時間とお金が掛かるけど、バンコクからなら近くて安く行ける場所」を考える方が多いと思います。 そんな旅行先に当てはまるお勧めの場所を、過去に取材した海外旅行特集の中から2国ずつ選び、2回に分けてご紹介します。