明けましておめでとうございます。
相変わらずお正月感の薄いバンコクですが...また一年(?)この土地で過ごすことになりました。ここバンコクは日本に比べて、窮屈さは感じないものの、日本以上に日本的なしがらみに辟易している方も多いと聞きます。
実は私は、ある方との出逢いから、去年から今年にかけて、自分の中にある無駄な恐れを取り払っていきました。恐れとは、「自分が勝手に敵にしてしまったものすべて」を指します。例えば、未来の不安なイメージ、なんとなく苦手で、違和感を感じてしまう人との関係、お金が減っていく事象、他人からの視線、誤解されたら嫌だと思う気持ち、過去から引きずってきた痛み、噂話、こうでなければならないという思い込み、などなど。本当はそんなものはどこにもないし、全ては自分が頭の中で創り出した恐れだったりします。特に、「こうなったら嫌だな」は、まだ起きてもいない事に対しての悪い妄想でしかありません。また逆に見えている敵、というのもそもそもそれが「戦う必要のあるものなのか?」を今一度考えてみると良いでしょう。
過去から積み重ねてきた「こうでなければならない」が人それぞれあるとします。が、本当にそれは、自分の内面から出た事なのでしょうか?私の場合は、外から、常識とされるものから、親の言葉から、社会的な多数意見から、作られた頑丈な高い壁であった事に気づきました。「こうでなければならない」「こうであるべき」が外から固められたものだとすると、そこから外れた自分も、他人も許せなくなるものです。自分を悲しくさせている事や思い、自分を苦しく縛っているものが、どこかで刷り込まれた「こうでなければならない」だとしたら、自分自身は本当はどう感じているのかどうか、今一度考えてみると良いでしょう。
好きな事や好きな人と、夢中に何かに取り組んでいるときには、勝手に作り上げた恐れは、不思議なほどに全て消えていきます。いろいろ考えて落ち込むことも、わざわざ相手の動向を探ることも、不安に押しつぶされることも欠点を探して減点することもなくなります。誰とも戦わず、特に見えない敵に恐れる事なく、安心して、ご機嫌に、自分自身を生きる年でありたいと思います。