コラム 元BANGKOK駐妻通信 第24回 犬とともにあったバンコク暮らし

元BANGKOK駐妻通信

第24回 犬とともにあったバンコク暮らし

こんにちは、アキコと申します。私は2010年から2012年にかけバンコクで過ごしました。2年在住の後、インドに移住して5年間、バンコクには食材などの買い出しでちょくちょく来ていました。いまでもスワンナプーム空港に着くたびに帰ってきたような気持になります。海外在住経験はタイが初めてではなかったものの、東南アジア特有ののんびりした雰囲気にすぐ馴染めました。

 

当時、最寄りのアソーク駅周辺では、まだターミナル21も建設中。赤シャツ隊によるデモの影響が色濃く残り、武力鎮圧が落ち着いたばかりで、BTS駅周辺には銃を持った軍人が必ず立っていました。犬を2匹飼っていたので、ペット可のアパートメントに住んでいました。

 

バンコクでの思い出といえば、愛犬との生活はもちろんですが、やはり犬にまつわることでしょうか。2010年当時は、まだソイに主のような野良犬(に見えるコミュニティドッグ)が住んでいて、私が住むソイでは一頭、大きい子がいつも見回りをしていました。ソイの中を巡っていろんなところで少しずつ食べ物をもらっているようでした。私が通ると、時々“よう!元気かい?"と語りかけられているような気がして、彼らはちゃんとコミュニティの一員なんだなと認識していました。アパートの前にはヤームさん、ソイの入り口にはモタサイドライバー、屋台の人々等々と同様にバンコク風景の一部を担っていたように思います。きれいごとばかりではないのだろうと思いつつ、私自身はそんな情景にも癒されていました。

 

当初一生のうちでほんの短い間だろうと想定していた海外在住は、今年でトータル12年になりました。今はシンガポールにて日系企業の現地採用社員として働いてます。バンコクは今も私にとっては身近な地域であり続けています。早くコロナが落ち着いて、またスワンナプーム空港に降り立てる日が来ますように!

アキコ

46歳。シンガポールにて日系企業現地法人勤務

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