今回は、世界各国の紫外線対策を、バンコクでの紫外線対策の参考にしたいと思います。紫外線対策に関して、世界で一番進んでいるといわれるオーストラリアでは、小学生達に、授業で紫外線の有害性を科学的に説明して、自分を紫外線から守るために、どのように行動するかを教えています。日焼け止めを塗り変えるための時間も設けられ、各教室に生徒が自由に使える日焼け止めが備えられています。幼稚園のジャングルジムには、紫外線から子供を守るために、屋根の設備を作ることまでが、法律で義務付けられています。衣類、帽子、サングラス、日焼け止め等の各種紫外線防止グッズも非常に充実しています。早い時期から、国をあげて「Slip,Slop,Slap運動」を推進しています。
Slip on shirt .................... 長袖を着用する
Slop on sunscreen .......... 日焼け止めを塗る
Slap on hat ...................... 帽子をかぶる
アメリカにも同様に、米国環境保護庁による「サンワイズUV対策学校プログラム」があり、紫外線を避けるための活動を推進しています。内容は、ほぼオーストラリアと同様ですが、加えて太陽光に直接あたる時間を少なくすることを挙げ、日焼けサロンには、皮膚や目を損傷から守るために行かないように提唱しています。以上のようなUV対策プログラムは、イギリス、フランス、カナダでも取り組まれています。紫外線を多量に浴びることは、皮膚ガンや白内障の原因にもなり、危険だというのが理由です。
ショッキングな統計ですが、WHO(世界保健機関)は、紫外線を過度に浴びた事が原因で、世界中で過去数年間にわたり、年間6万人(毎日160人)以上の方が亡くなっていると
報告しています。年間の総紫外線量が多いバンコクでは、紫外線が肌への悪影響のみならず健康にも影響を及ぼすことを忘れないでください。上記の紫外線対策を参考に、取り入れやすいことから実行してください。
ここバンコクで、お肌に一番必要な化粧品は、日焼け止めです。紫外線の影響からお肌を守ることが、何よりもスキンケアの基礎になります。紫外線による影響とお肌の乾燥は、お肌を老化させる2大原因だといわれています。お肌に、シミやシワをはじめとする老化現象を及ぼす、紫外線A波は、曇った日でも40%~70%地表に届き、そのうち70%はガラスを通して室内にも侵入してきます。窓のある屋内では、雨天を除き、紫外線対策が必要です。最近では、紫外線防止(UVカット)、赤外線防止(室温の上昇を若干阻止できる)の窓用のフィルムも販売されています。