コラム 元BANGKOK駐妻通信 第30回 人生観が変わった南国ライフ

元BANGKOK駐妻通信

第30回 人生観が変わった南国ライフ

2012年から2年弱、ジャカルタ駐在を経て、バンコクへ転勤。5年間、スクムビット23の奥で暮らしました。日々の楽しみは自宅から徒歩3分のシーナカリン大学で開催される朝市(火タラ・木タラ)。こども達のモントリーバスを見送ったら、タラートへ。買い物を終え、スタバで友達と、慌ただしい朝のお弁当作りの疲れを癒すのが日課。それはとても贅沢な時間だった。と本帰国後に実感するのでした(笑)。
 ジャカルタと違ってバンコクは自由に出歩けたのでとても暮らしやすく、シーローやモーサイで渋滞のバンコク市内を移動(日本にモーサイがない事がとても残念です)。同じ南国でも気候や文化が違い、お寺巡りやリゾート観光など、タイらしい事を体験でき、貴重な時間を得る事が出来ました。
 我が家は主人の本帰国が未定のまま、長女の中学受検一時帰国を進めていた所、主人の転職本帰国が決まり、ロックダウン初日、先に母子本帰国をしました。いつも賑やかなスワンナプーム空港が閑散としていましたが、いつものヤックの前で撮影し、半そで生活のバンコク5年間に別れを告げました。
 本帰国後、長女は重たい荷物を背負って、初の電車通学。次女は初の徒歩通学。南国育ちの子ども達は、環境の変化に慣れるのに苦労しました。寒い冬は辛く、あーバンコクに戻りたい、と毎朝思ったものです。私は現在、小学校で介助支援員として働いています。日本人学校での支援ボランティア経験が活かされています。事務職経験しかない私がまさか小学校勤務をするとは考えていませんでした。どんな経験が活かされるか、人生は分からないものですね。これも駐在生活を経験したからこそ!将来は帰国親子支援が出来ればと考えています。

久保かおり

夫と中2、小6の娘と暮らしています。岡山で大学まで過ごし、某コンビニエンス事業に勤務。夫の国内転勤を経て、ジャカルタ~バンコクへ帯同後、東京・墨田区在住。現在は区立小学校の介助支援員として勤務しています

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