特集記事 ようこそシックスセンシズへ – 前編
ようこそシックスセンシズへ – 前編
タイを本拠地に世界展開するシックスセンシズホテル・リゾート・スパ。WOMでは創刊当時からタイ国内外の同リゾートを取材してきましたが、ここ数年で、7カ所のリゾートと2カ所のスパ施設をオープンさせるというスピード感ある事業拡張を果たしています。今回は、昨年シンガポールにオープンした2軒をフィーチャー。いずれもチャイナタウンの歴史的建造物を引き継いで使用しており、アクティビティや食事など〝経験〞にフォーカスしています。寝るのが目的でなく、滞在することに意義があるシックスセンシズ、その進化を追います。
Six Senses Duxton へようこそ
シックスセンシズ初の都市型ホテルは、シンガポール・チャイナタウンの一角にある歴史的建築遺産を改装したもの。シックスセンシズが掲げるサスティナブル、地域共生、といった理念が認められ、シンガポール政府から使用認可が下りました。デザインを手掛けたのはイギリス人の有名なデザイナー、アヌーシュカ・ヘンペル女史。地域環境の持続(サスティナブル)をテーマに、歴史を未来に繋いでいくような仕掛けになっています。エキゾチックなブティックホテルとして、街の風景に溶け込み、早くも地域住人のお気に入りスポットに。また、ホテルが運営する1階のチャイニーズレストランは予約必須の人気ぶり。それでは、さっそくご紹介していきましょう。
入り口の扉を開けると、タイムスリップしたかのような錯覚を覚える異空間に突入。シンガポール華僑の豪邸を思わせるゴージャスなインテリアに包まれてチェックイン。ゲスト一人一人、巨大なシンギングボウルの中に立って、邪気払いのようなセレモニーを行います
シティホテルには、レベルの高いバーが必須
バー「Adjacent」はチャイニーズレストラン「Yellow Pot」のすぐ隣にあり、待ち時間をここで過ごすゲストの姿も。インテリアは「アンティーク」がテーマとなっており、古き良きアメリカの黄金時代(50年代)を思わせるゴージャスな雰囲気。シグネチャーカクテルの「Escape to Kaifeng」は、中国・河南省の古都、開封市産の菊花を加えたタンカレー(ジン)。黄色い小さな菊花はウェルカムドリンクにも使用されていますが、煮だしてお茶として飲んでもOK。疲労回復、眼精疲労といった漢方薬的効果があります。
「Eat with Six Senses」のこと
シックスセンシズグループでは各リゾート、ホテルにおいて、ゲストの心身改善を食の観点からアプローチする取り組みを行っています。新鮮で栄養価値の高い食品を提供し、食材の入手先も厳選。天然食材にもこだわっています。レストランはMSG不使用。バーではオーガニックの自家製ドライフルーツを使用していました
歴史的建造物に泊まろう!
マレー・チャイナ・コロニアルを散りばめたデザインが素敵
ゲストルームは全部で49室。もともと商業施設だった建物を改装しており、壁や柱、階段などを再利用することがベースになっているので、部屋も概ね当時のフロアプランにはめ込んでいます。その為、広さは20㎡~50㎡の部屋の大きさですが、シンガポールのシティーホテルの一般的な広さと言えます。シックスセンシズグループのビラのお部屋から比べると小ぶりなお部屋はお値段もお手頃です。今回は、デザインの異なる5タイプのスイートルームから、人気の2タイプをご紹介します。
Duxton Duplex Suite
広さ41㎡。部屋の中に螺旋階段のあるメゾネットタイプです。マンダリン調のシックなインテリアで、2階が寝室とバスルームになっています。テレビは衛星放送で各国の主要チャンネルを見る事が出来、無料Wi-Fiも使用可能となっています。
都市型ホテルにもアクティビティはあります。
滞在しながらシンガポールをもっと知ろう
シックスセンシズグループは、どのディスティネーションでも「Six Senses Experiences」と題して、ユニークなアクティビティを取り揃えています。ここシンガポールでも、シティ型ホテルならではの体験型アクティビティを実施しているので早速参加してみました。
Duxton
83 Duxton Road, Singapore, 089540, Singapore
TEL: +65 6914 1428
チャンギ国際空港からタクシーで20分
主要地へは地下鉄でアクセスが可能です
※2020年5月31日末日をもってシックスセンシズグループとの契約を終了しました
Six Senses Maxwell へようこそ
シックスセンシズダクストンと同じ地区に2軒目のシックスセンシズがあります。こちらもダクストンと同じく政府認定の歴史的建築遺産となっており、施設を修復し保全し続けることを前提に、200年の時を超え、シックスセンシズマクッスウェルとして生まれ変わりました。デザインはパリ・サントノーレにある「ホテルコスト」を始め、多数のホテルを手掛けてきたフランス人デザイナー、ジャック・ガルシア氏によるもの。ゲストルームは138室。シックスセンシズスパポット(2019年5月オープン予定)も併設しています。
MURRAY TERRACE BRASSERIEで食を楽しむ
シックスセンシズマックスウェルは2つの商業施設が結合した造りになっています。その一つの施設はかつてMURRAY TERRACEと呼ばれていました。そこには美味しいレストランが幾つもあって賑わっていたのだとか。当時への思いを馳せて「MURRAY TERRACE BRASSERIE」と名付けられたこのレストランでは、現在、ヨーロピアン地中海料理をサーブしています。高級感と華やかさを兼ね備えたクラシックな内装は、時間を掛けてゆっくり食事をしたくなる雰囲気。イートウイズシックスセンシズの「食」に対するポリシーから、食品の安全性、仕入れルート、栄養価、調理法などにもこだわっています。
ホテルから徒歩1分!
マックスウェルフードセンター(フードコート)に行ってみよう
ミシュランガイドに掲載されたハイナンチキンライスの店を始め、ラクサなどローカルフードが楽しめるホーカー(フードコート)。物価が高いことで知られるシンガポールですが、ここでは一食300円以内で美味しいものを食べることができます
Maxwell
2 Cook Street, Singapore, 078857, Singapore
TEL: +65 6914 1400
※2020年5月31日末日をもってシックスセンシズグループとの契約を終了しました
記載の情報は、WOM本誌発行当時のものであり、現在までに変更となっている場合があります。ご了承ください。
Published · Updated
by WOM 編集部
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2019年04月号
VOL.134 ようこそ、シックスセンシズへ(前編)
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