コラム バンコクとあやさんと私 第9回 雇用者とあやさんのトラブル事例 「あれ? もしかしてうちのあやさん!?」

バンコクとあやさんと私

第9回 雇用者とあやさんのトラブル事例 「あれ? もしかしてうちのあやさん!?」

年が明け、急にあやさんが来なくなった! という話聞いたことはありませんか? 年末にはボーナスも渡し、上手くやっていたつもりなのに...。そして自分が雇用していたあやさんが友達の家に、友達のまた友達の家に、または同じマンションの他の家に!......ということも珍しくありません。友達に自分の家のあやさんを引き抜かれてしまったというケースもあります。

まず、連絡が付かず数日待っていたものの、辞める気なのか来ようと思っているのかわからないという場合。最近は電波も良くなり、携帯電話が通じないということも少なくなったと思いますが、田舎だとなかなか連絡がつかない人もいます。中にはすぐにバンコクに帰ることが出来なくなった事情のある人もいます。あやさんが1日2日来ないぐらいで次の人を探そうなんて思わず、数日は待ってみましょう。
 
一方、あやさんの中には、何か不満が溜まっているものの奥さんが怖くて話が出来ない、話しても理解してもらえない、言葉がわからない、などの理由でボーナスまでは頑張ったもののこれ以上は働けない、と辞めていくあやさんもいます。また、ボーナスまで頑張れなかったあやさんや、ボーナスもいらないので辞めさせてください、なんていうあやさんも!本当に辞めたかったのでしょうね。雇用者としては一言言ってほしいものですが、言えない理由があるはずです。心当たりはありませんか?
 
反対に辞めようと思っていたものの、思っていたよりボーナスがもらえたり、評価してもらえ、辞められなくなったあやさんもいるのではないでしょうか? それぞれだと思いますが、あやさんに不満が溜まれば知らないうちに就職活動しているという話もよく聞きます。まあ、それはあやさんに限らず誰でもあり得ることなのですが、あやさんという仕事は会社とは違い組織ではなく個人ですので、心の結びつきが深い分、雇用する側へのショックも大きいです。
 
どちらにしても、自分が雇っていたあやさんが急に来なくなり、他で勝手に働いていたということはとても残念なことです。そうならないように普段からコミュニケーションをとることが大切なのではないでしょうか。だからと言って、あやさんに気を遣ってばかりで自分の思いを伝えられないのもよくありません。皆さんもあやさんとの関係を見直してみてはいかがですか? また、良いあやさんがいれば引き抜きしたい気持ちもわかりますが、同じ雇用者同士、相手の立場になって考えたいものですね。

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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