コラム バンコクとあやさんと私 第35回 ソンクラーン

バンコクとあやさんと私

第35回 ソンクラーン

タイでは、あつ〜いあつ〜い時期を迎えています。ソンクラーンも目の前ですね。タイのソンクラーンは日本のお正月みたいなものなので、タイ人にとってはとても大切な行事です。
 
お休みをあげるのはもちろん、お小遣いをあげていらっしゃる方も多いですね。最近は交通が便利になった事もあり、あやさんの帰省も多くなっているようです。昔、あやさん達は田舎に帰る際、家族や親戚に色々とお土産を買い込むので、帰省にはお金が掛かりました。田舎に滞在中、帰りの交通費まで使い込んでしまい、「バンコクに帰れなくなりました!」と電話をしてくる人も少なくなかったそうです。あやさんがいないと困る、と思った雇用者達が、帰りの交通費をお小遣いとして渡したのがソンクラーン手当の発端だと思います。

また、お金とは関係なく、交通事情やそのほか家庭の事情で戻って来れなくなるあやさんや、帰りが遅れるあやさんも出てくると思います。日本人にとっては、”計画性が無い”と思うことかもしれませんが、彼女達の生活には私たちの想像を絶することが本当に良くあります。汽車が止まった、乗り合いトラックを運転する人がお酒を飲み過ぎて帰る日をずらさなければならなくなった、など。理由をあげればきりがありません。
 
さて、あやさんの中にはボーナスを年に2回も貰っている人がいます。それは日本の企業がそうだから、その感覚で2回になったのではないかと思います。多くのあやさんは年に1回だと思いますが、それぞれ、面接で事前に確認しましょう。
 
日本人が多く、便利でまるで日本のようだと錯覚してしまいそうなバンコクですが、ここはあくまでも海外。ソンクラーンのことだけでなく、私たちの感覚ではありえないようなことがいろいろ起こりうるということをお忘れなく。
楽しいソンクラーンをお過ごし下さい。

ワンポイントアドバイス

人の入れ替わりの多い時期に入ります。あやさんと運転手の接点は必要最小限、または出来るだけ避けましょう。何かとトラブルの素になります。

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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