コラム タイ野菜でべジフルライフ 第198回 パパイヤ(マラコー)

タイ野菜でべジフルライフ

第198回 パパイヤ(マラコー)

パパイヤ
Papaya
มะละกอ (マラコー)

ちびまる子ちゃんのアニメで、花輪クンからお中元のおすそ分けでドリアンを持ち帰ったまる子が、「あれ、腐ってたから捨てたよ」と言うシーンがありました。子供のころ(50年以上前!)、ハワイ土産のパパイヤを家族中で「くさい、くさい」と大騒ぎしながら食べたことがあり、このエピソードがそっくりで、なつかしく思い出したものです(このエピソードも1992年放送ですって!)。今回は、熟したパパイヤについてご紹介します。最近は、「くさい」という人もいなくなりましたね。

パパイヤの味噌漬け

  • パパイヤ … 1パック
  • 木綿豆腐 … 1パック
  • 大葉 … 数枚
  • 味噌 … 適量
  1. 豆腐をしっかり水切りしておきます
  2. パパイヤは、カットしたものでもOK。まんべんなく薄く味噌を塗ります
  3. 豆腐も同様に全面に味噌を塗り、冷蔵庫で数日寝かせます
  4. 軽く洗って味噌を落として水気をふき取り、薄切りして大葉で包んでいただきます

味噌漬けと聞くと未熟のパパイヤを使うと思われがちですが、完熟したパパイヤでも美味しく作れます。果実の自然な甘みがあるため、みりんなどは不要。好みの味噌を塗るだけで簡単です。一番手間がかかるのは、豆腐の水切りかもしれません。私は味噌でしか試したことがありませんが、麹などほかの発酵調味料でも良いでしょう。

洋風にするなら、バジルの葉ではさんでオリーブオイルを少しかけるのもおすすめです。発酵によってチーズのような風味になり、ワインにもよく合います。これからの季節、クリスマスのパーティーメニューやお節の一品にもぴったりですよ。

パパイヤ

タイでは一年中見かけるパパイヤ。熟してオレンジ色になった果肉は甘くみずみずしく、おやつ感覚で食べる定番フルーツです。ソムタムに使われる青いパパイヤも日常的で、まさに身近な食材といえるでしょう。タイでよく見かけるのは細長いタイプが多いですね。

青パパイヤには「パパイン酵素」が多く含まれますが、果実が熟すにつれてその量は減っていきます。完熟パパイヤはビタミンや抗酸化成分が豊富で、免疫力を高め、カリウムによるむくみ予防にも役立ちます。お酒との相性もよく、食後のデザートやおつまみにもおすすめ。生ハムで巻いたり、パッションフルーツと合わせると風味が増し、ライムや塩をかけても爽やかです。ジュースやスムージーにしても美味しいですが、ペクチン(天然の食物繊維)が多いため、とろみが出たり、冷やすとやや固まりやすくなります。

太陽の恵みをたっぷり浴びたパパイヤで、元気と美しさをチャージしましょう!

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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