コラム MEN’S WOM 第43回 バンコク病院脊椎センター

MEN'S WOM

第43回 バンコク病院脊椎センター

◎案内人: 加藤友介 (かとうゆうすけ・元プロサッカー選手)

WOMの読者は女性が多いけれど、毎月のアンケートに答えてくれる男性も多いんです! 最近は単身赴任やシングルの若い男性も増えているバンコク駐在員事情。今どきのお洒落な日本人男性に、おすすめ情報をお届けします。

整形外科医/脊椎専門ポラメート先生 Dr.PoramethCharoentanakorn

長時間の座り過ぎは要注意!?
腰痛の原因と治療

皆さんは一日にどれぐらいの時間、座っていますか? 気付いたら一日中座っている、という方も多いことでしょう。長時間座っていると、腰痛になりやすいことはご存知ですか? 腰痛を放っておくと、痛みが長引き、生活に支障をきたすこともあります。今回はバンコク病院の脊椎センターを、元プロサッカー選手であり、現在はYUKIフットボールアカデミーでコーチとして活躍するYusukeさんにレポートしてもらいます。

Shinji(バンコク病院マーケティング)「当院を訪れる日本人駐在員の方々から、毎日長時間のデスクワークを行っているせいか、肩こりや腰痛に悩んでいる、という相談が増えています」
Yusuke「確かに。駐在員の皆さんはデスクワークが中心で、さらに車での長時間移動やリモート会議、と座っている時間が長いイメージがあります。それって脊椎疾患に繋がるのでしょうか?」
Doctor「日常生活における腰痛の原因は、まず体重。標準的な範囲(BMI18.5~25)であるべきで、太り過ぎも痩せ過ぎも腰痛の原因になります。また、喫煙の量や頻度が多いほど腰痛を引き起こしやすくなるというエビデンスがあります。それと運動不足や心理的ストレス。もちろん、長時間の座り仕事も腰への負担が大きいです」

Yusuke「なるほど、ストレスも腰痛に繋がるんですね…。あと、駐在員にとって欠かせない週末ゴルフですが、ゴルフをするたびに腰が痛くなる、という声を聞きます。それはなぜですか?」
Doctor「うーん、それは正しいアドレスができていないのかもしれませんね。間違った姿勢でスイングすると、問題を引き起こし、思わぬ怪我につながることもあるので注意が必要です」
Yusuke「それは怖いですね。腰痛から考えられる病気にはどのようなものがありますか?」
Doctor「腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなど腰部の神経損傷、内臓疾患、重篤な脊椎疾患などがありますが、特定の原因に分類できる腰痛症例は全体の15%程度に過ぎないんですよ。残りの85%は原因を特定することが難しく、腰痛症や坐骨神経痛と診断されます。ほとんどの腰痛は手術ではなく、リハビリ治療と日常生活で気を付けることで回復を図ります」
Yusuke「そうなんですね。もし手術になったら重症なんですね」
Doctor「腰痛に対する手術療法には様々なものがありますが、最近は医療技術の進歩によって、日帰りで治療が可能な低侵襲手術も増えていますよ。当院では、2次元X線(EOS)、O-armイメージングシステム、術中モニタリング(IOM)といった最先端の機器や設備を備えており、内視鏡を用いた低侵襲手術を提案しています。術後の痛みが少なく、回復が早いし傷跡もごく小さくおすすめです」
Yusuke「最後に、腰痛の予防および対処法を教えてください」
Doctor「腰痛は原因がわからないことが多く、放っておくと慢性化してしまいます。まず生活を見直してみてください。また、いつ腰が痛くなるかを把握しておくだけでも、対処のきっかけになります。症状が進行する前に専門医にご相談ください」

O-armイメージングシステム

手術中の椎骨をリアルタイムでモニタリングし、安全・確実・最小限のダメージで手術を行います

※記載のメニュー・価格などの情報はWOM本誌掲載当時のものであり、予告なく変更になる場合があります。

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バンコク病院 脊椎センター

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02-310-3000 (代表)
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加藤友介 (かとうゆうすけ・元プロサッカー選手)

高校卒業後アルゼンチンの1部リーグへ。日本、インドでプレーした後、タイリーグで5年間活躍。その後、インドネシア、香港、モンゴル、バングラデシュでプレー。2022年、YUKIFOOTBALLACADEMYコーチ就任

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