コラム 美の秘訣 第3回 紫外線

もっと知りたい美容と健康-美容のプロ舟津 真里が教える「美の秘訣」

第3回 紫外線

タイ・バンコクは、一年を通して強い紫外線を浴びますから、紫外線対策は万全にしたいものです。今回は紫外線の怖さとその対策についてお伝えいたします。

◎紫外線がお肌に与える悪影響

シミ

シミは様々な要因でできますが、多くのケースは紫外線のしわざです。細胞を紫外線から保護するために生成されるメラニン色素が、通常はターンオーバーで排出されるはずなのですが、時として局所的に残ってしまう場合があり、それが「シミ」となります。

しわ・たるみ

紫外線にはUVAとUVBがあり、しわ・たるみにはUVAが大きく関わっています。UVAは皮膚の深部まで入り込む為、肌のハリを左右するコラーゲンやエラスチンを破壊し、肌に弾力や柔軟性がなくなり、しわやたるみにつながるのです。これを「光老化」といいます。

 

◎紫外線をとにかく防ぐ!

紫外線を防ぐには日焼け止めを塗る事と、用途によって種類を選ぶ事が大事です。よく目にするSPF10~50は紫外線防止効果表示を表す数字で、UV-Bをどれくらい防ぐかを表しています。PA+はUV-Aを防ぐ目安となっており、+が多い方が高い効果となります。強い日焼け止めは肌に負担が掛かるので、海や山などで強い日差しを浴びる時以外は避けましょう。また、紫外線を取り込む吸収剤の入っていない商品がオススメです。紫外線に負けないお肌作りも心がけたいですね。

 

◎紫外線に負けない肌づくり

抗酸化作用のある食材を取り入れる

紫外線を浴びた肌の上では活性酸素が発生します。活性酸素は細胞を死に至らせ、「シミ」「しわ」の原因となります。大切なのは活性酸素の働きを抑えること。抗酸化力のある食材としては、ビタミンが多く含まれるフルーツが有効です。特にビタミンEは抗酸化力が高いです。また、最近注目されているフィトケミカル(ポリフェノール・カテキン・フラボノイド・アスタキサンチン)やコエンザイムQ10を含む食品もオススメです。

お肌のケア

年を重ねると新陳代謝が悪くなりますので、紫外線を浴びた後に生成されたメラニンも排出しにくい肌になっています。ターンオーバーを促すためには、メラニンの生成を抑える美白コスメによるケアと同時に、マッサージなどで肌の代謝を上げることが効果的です。マッサージは美肌づくりとともにリフトアップ効果もあります。舟津真里オリジナルマッサージを学べるセミナーを、今年10月バンコクでの開催を計画しています。初心者向けの美容セミナー、2回目の参加の方向けのセミナー、プロを目指す方のスクールなど盛りだくさんの内容です! 詳しくは次号、WOM9月号に掲載予定です。

舟津 真里(ふなつ・まり)

  • ・株式会社美vace 代表取締役
  • ・INFA 国際ライセンスゴールドマスター取得
  • ・エステティックグランプリ 二冠
  • ・日本人初マレー式トラディショナル
  • ・認定インストラクター取得

2006 年「美vace」設立。エステティシャン、サロンオーナー、スクール講師として、講演活動、技術開発、化粧品開発などを手がける。ビューティーワールドジャパンのメインステージ講演に3 年連続登壇。本の出版、テレビ出演などメディアでも活躍中。日本、中国、タイなどでビューティアカデミーを実施。

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