コラム タイ野菜でべジフルライフ 第153回 マヨンチット

タイ野菜でべジフルライフ

第153回 マヨンチット

マヨンチット
Plum Mango/Marian plum
มะยงชิด (マヨンチット)

果物売り場がにぎやかになってきて、イチゴからマンゴーへと主役交代の季節となりました。その間にマプラーンとマヨンチットも幅をきかせています。この2つは、とても見分けがつきにくいのですが、タイには混乱させるような似たようなフルーツが多いですね。同じ果物でも品種の違いもありますし、違いを知るには食べるしかありません。果物の季節到来! いろいろ食べ比べてみてください。

マヨンチットとあんこのトルティーヤ (4枚)

  • マヨンチット … 8個くらい
  • あんこ(缶)・チョコレート … 適量
  • スライスチーズ、クリームチーズなど … 適量
  • トルティーヤ(ブリトーサイズ) … 適量
  1. マヨンチットは皮を剥いてスライスします
  2. トルティーヤの1か所だけ中心に向かって切れ目を入れます
  3. 4等分にして、マヨンチットを2か所に、あんことチーズ、チョコとチーズなどお好みで置きます
  4. 切り込みを入れた部分の左側を上に向かって半分にたたんで、次は右、最後に下に向かってたたんで軽く押さえます
  5. フライパンを熱して両面に焼き目をつけて中が温まるまで焼いてできあがり。そのままか半分にカットしてサーブします

 マヨンチットのチーズケーキやパフェはよく目にするので、生クリームでサンドイッチにしてみようかと思いましたが、独特の酸味があんこによく合いそうだとひらめきました。穴を開けたところにあんこを詰めるのもよさそうです。カービングナイフがない上に不器用なので、トルティーヤで簡単に食べてみることにしました。ついでにチョコレートにもしてみましたが、悩ましいほどにどれも美味しいです。甘めの軽食やデザート感覚ですが、ハムやサラダ菜、チーズと合わせても贅沢なサンドイッチのように食べられます。

マヨンチット

 マンゴーと同じウルシ科で、同じように大きな種が真ん中にあります。マプラーンより大きく果肉が多く、味がはっきりしていて、より高級とされています。皮を剥いて、カービングナイフで真ん中の種をくり抜くと食べやすいです。普通のナイフなら種にそって削ぐようにするといいでしょう。

酸味と甘みのバランスが絶妙な華やかな味は、そのまま食べるのはもちろん、スイーツに仕立てるのに理想的です。タイでは塩と砂糖で味つけたシロップ「ローイゲーオ」にしてよく食べられています。ベータカロチンが多く含まれ、ビタミンCと鉄分が豊富です。旬のうちにしっかり楽しんでください。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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