コラム タイ野菜でべジフルライフ 第117回アマメシバ (パックワーンバーン)

タイ野菜でべジフルライフ

第117回アマメシバ (パックワーンバーン)

アマメシバ(天芽芝)
Sweet Leaf Bush
ผักหวานบŒาน (パックワーンバーン)

 市場で久々にパックワーンバーンを見かけて、この野菜にずいぶんとハマった時期があったことを思い出しました。入手しにくいのが難点ですが、美味しい野菜ですので紹介したいと思います。シグネチャーディッシュにしているレストランやクイティァオ屋もありますので、見かけたらトライしてみてください。

パックワーンバーンの卵とじ

  • パックワーンバーン … 80g
  • 絹ごし豆腐 … 1/2丁
  • 卵 … 2個
  • 海苔 … 適量
  • 麺つゆ(3倍濃縮) … 大さじ2
  • 水 … 100㏄
  1. パックワーンバーンは、太い枝は先端を使い、細い枝は葉だけを使います
  2. 豆腐をひと口大にカットします
  3. 鍋に水と麺つゆを入れて煮立て、パックワーンバーンを入れて柔らかくなったら豆腐を加えます
  4. 卵を溶いてまわしかけ、蓋をして火を弱めて1分、そのまま火を止めて予熱で卵をかためます。食べる直前に海苔をもんでふってください


 細い枝は固くて食感が悪いので葉だけをつまんで、太い方が柔らかいので先端部分をそのまま使います。美味しい野菜なので、お浸しでシンプルに食べてもいいのですが、出汁とよく合うので卵とじにしてみました。パックワーンバーンは鍋に入るのかと思うほどの量ですが、加熱すると小さくなるのでたっぷり使います。鶏や豚肉、キノコを加えてボリュームを出してもいいでしょう。卵の加熱加減はお好みでどうぞ。小鍋でそのまま食卓に出しておつまみとして、またご飯と一緒に食べてもいいですし、ご飯やうどんにのっけてももちろん美味しいです

アマメシバ(天芽芝)

 東南アジア原産の低木で、新芽や葉を野菜として食べます。タイでは、炒め物や煮物、クイティァオ、スープの具として食されています。火の通りが早くて扱いやすく、名前の通り甘く(ワーン)深みのある味です。モロヘイヤに匹敵する抗酸化作用がありますが、ダイエット効果があると、加熱処理せず生ジュースやサプリメントで大量に連続して摂取した方がいて問題になったことがあり、日本語でアマメシバと検索するとその話ばかり出て困ったものです。野菜として日常的に食べている東南アジアでは健康食材として親しまれていますので、野菜料理をぜひ楽しんでください

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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