特集記事 タイ在住中に行くべき海外旅行 Part 2

タイ在住中に行くべき海外旅行 Part 2

連休や夏休みの海外旅行先を選ぶとき、「日本から行くと時間とお金が掛かるけど、バンコクからなら近くて安く行ける場所」を考える方が多いと思います。

そんな旅行先に当てはまるお勧めの場所を、過去に取材した海外旅行特集の中から2国ずつ選び、2回に分けてご紹介します。

トップ画像は、スリランカ ヘリタンス・カンダラマからの風景

タイ在住中に行くべき海外旅行 その3

ホーチミン

バンコクから直行便で1時間30分。ベトナム・ホーチミンはこんなに近い都市なのに、バンコクとはまるで違う雰囲気。フランス領だった歴史の名残が街の至る所で見られ、食文化にもそれが現れています。ベトナムは昔から、日本人に人気がある海外旅行先の一つ、タイ在住中に是非訪れたいですね。

旅先にホーチミンを選ぶ5つの理由

1. バンコクから近い

かつてサイゴンと呼ばれていたベトナム第二の都市、ホーチミン。物価は全体的にタイよりも安く感じる方が多いよう。ハイアットやソフィテルなど、5ツ星ホテルも揃っていて、治安も良く、快適に滞在することができます

2. 見所が集約している

聖マリア教会、中央郵便局、市庁舎広場など、滞在中に訪れるべき観光スポット、ショッピングスポット、が集約しており、効率よく見て回りやすい!

3. 「食」が楽しい

ハーブと共に頂くのが特徴的なベトナム料理を始め、フランス統治下時代の名残と思われる、フランスパンを使ったバインミーや、バインフラン(プリン)など、独特な食文化を楽しんで

4. 雑貨を買いたい!

ベトナムと言えば雑貨! どこか懐かしいキッチュなグッズから地方工芸品、山岳民族生地まで、様々なアイテムが揃っています。雑貨店が立ち並ぶドンコイ通りとベンタイン市場は必見

5. 戦争証跡博物館で真実を目の当たりにする

ベトナム戦争の歴史を綴る博物館。1975年の開館以来、多くの人々に戦争の悲惨さを伝え続けています。戦争当時の様々な記録が数多く展示されており、見応えがあります

とにかくバイクの数がすごい!

ノン・ラー(三角笠)を被っている人が多い

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1. ここはアジアのパリ! フランス建築を巡る

パリのオルセー美術館(元駅舎)をモデルにしたと言われる中央郵便局(1)。コロニアル様式の代表的建築物となっています。郵便、通信、金融窓口、としてホーチミン市民には欠かせない存在。そのすぐ隣にあるのがサイゴン大教会(2)、聖マリア教会とも呼ばれるカトリック教会で、ネオ・ゴシック様式の内装や建築に使われた資材は全てフランスから運んだとされています。ステンドグラスが素敵な祭壇や、ライトアップが独特なマリア像など、見どころ満載。

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2. 戦勝証跡博物館で戦争から国際関係を読み解く

インドシナ戦争後、南北に分裂したベトナムで起こった内戦。約20年間続き、総死者数は1,000万人に及ぶと言われています。終戦間際に行われた枯れ葉剤攻撃による被害者は現在も数多く存在し、その傷跡の深さが伺えます。館内には当時の惨状をリアルに伝える武器や写真が数多く展示され、外には戦闘機、戦車、コンソン島刑務所の牢獄を再現した建物などがあります。世界平和についてじっくり考える良いきっかけになりそう。

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3. ベトナムグルメを探求する

野菜やハーブを沢山使い、ヘルシーなイメージがあるベトナム料理。アジア近隣諸国の食に比べ、洗練された繊細な味! 辛い料理やカレーなども少なく、フォー(クリアスープのライスヌードル)や生春巻き、バインセオ(野菜炒めの薄焼き卵包み)などが定番。また、タイ料理店でもたまに見かける、エビのすり身をサトウキビに巻きつけて焼いた料理や、フエ地方の蓮の葉包みのおこわなども美味しい! 屋台でも買える、フランスパンのベトナム風サンド「バインミー」やベトナム風プリン「バインフラン」も試したい!

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4. バイヤー気分で雑貨を仕入れよう

ホーチミンのシャンゼリゼ通りと呼ばれる「ドンコイ通り」には数多くの雑貨店が並ぶほか、1区(パリのように内から外に向かって円を描くように数字区があります)には、雑貨の宝庫「ベンタイン市場」が! 食材売り場や生花市場も併設する巨大な屋内型の市場で、建物の真ん中辺りが雑貨エリアになっています。プラスチックテープを編んで作られているプラカゴバックは、色違い柄違いでつい何個も買ってしまいたくなる可愛さ。山岳民族のカラフルな生地を使ったバッグや小物も豊富。

タイ在住中に行くべき海外旅行 その4

 

スリランカ

バンコクから直行便で3時間30分。人気リゾート地、モルディブにも近いスリランカは、インドの南に位置する島国で、かつてセイロンと呼ばれていました。1983年、シンハラ人とタミル人による民族対立が勃発し、以降2009年まで内戦状態が続きましたが、終戦後は豊富な観光資源を持つ観光国となり、ツーリストに人気の旅行先となっています。

旅先にスリランカを選ぶ5つの理由

1. バンコクから近い

バンコクから直航便が出ている為、アクセスが良く、タイ人も多く観光に訪れています。また、モルディブ旅行と組み合わせるのも手

2. 世界遺産が多い

有名なシーギリヤを始め、6つの文化遺産と2つの自然遺産があります。訪れたい場所を選んで効率よく回ろう

3. 宝石や紅茶の産地! 買い物が楽しい

サファイアなどの宝石やパワーストーンの採掘所があり、品質の良いものを安く買うことが出来ます。また、セイロンティーで知られるように紅茶の産地でもあります。工場見学も楽しい

4. アーユルヴェーダが面白い

スリランカは、インド大陸の伝統医学、アーユルヴェーダの影響を受けており、アーユルヴェーダクリニックや薬局が存在します。西洋医療と並行して生活に取り入れられているのが面白い

5. 伝説の建築家、ジェフリー・バワのホテルがある

ジェフリー・バワは、1919年、コロンボの裕福な家庭に生まれたヨーロッパ系スリランカ人。スリランカのビーチリゾートを中心にデザインを手掛け、それまでの常識をくつがえすような斬新なデザインに世界から注目を集めました。バワ建築はスリランカの自然との融合、歴史的建造物へのオマージュ、がテーマになっています

シーギリヤの遺跡

首都コロンボの雑踏

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1. 幻の王宮シーギリヤロックに登る

スリランカ・カトゥナーヤカ国際空港から車で約5時間。シーギリヤは、シンハラ王朝時代(5世紀)、クーデターを起こし父親から王位を奪得したカッサパ一世が、自分の母親より身分の高い母を持つ弟に王位を奪還されることを恐れ、遷都した都市。複雑な市街と防衛機能を併せ持つ都として発展し、その中心部にあったシーギリヤロックの頂上に王宮を築きました。当時にしては驚くべき土木技術の高さで、外敵に備えた投石機や洞窟に描かれた美女のフレスコ画などを見学しながら、山頂まで階段で登ります。1982年、世界文化遺産に登録されています。

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2. 紅茶工場やジュエリー工房を見学、ついでに魅惑のショッピングタイム

観光地化されてから、スリランカにはハーブ園や紅茶屋、ジュエリーショップ、お土産屋などが急速に増えました。観光客を騙すぼったくりの店も多いので、変な店に連れていかれないよう、ツアーは信頼できる旅行会社に依頼しましょう。さて、紅茶の産地は国内に5か所あり、観光客が工場を見学できる施設もあります。また、ジュエリーショップの中には、工房のみならず採掘所を再現・展示している店も。

気候の良いキャンディでは一年中、茶葉の採取が可能。茶畑に行くと観光客慣れしている茶摘みの女性が。一緒に写真を撮ったらチップを渡そう

キャンディにある紅茶工場では、高級品のゴールデンチップやシルバーチップ、グリーンティー。ミルクティー用におすすめのB・O・P(ブロークン・オレンジ・ペコ)などが販売されていました。サンプルで香りを確かめながらじっくり選ぶことができます。試飲させてくれるものも有り

「とにかく日本人観光客が多い」と世界中で言われていた時代があったおかげで、スリランカにも日本語堪能な店員さんの姿が。ジュエリーショップには、サファイア、ルビー、アレキサンドライト、ムーンストーンなどが並びます。ルースで購入し、バンコクのジュエリーショップで好きなデザインに加工してもらっても良いですね

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3. ヘリタンス・カンダラマに泊まる

シーギリヤロックにも近い、ダンブッラにある「ヘリタンス・カンダラマ」はスリランカ出身の建築家、ジェフリー・バワが1994年に手掛けたホテル。時の経過と共に建物が緑に埋もれてゆくように設計されているというから驚き! ジャングルとカンダラマ湖を見渡す高台に位置し、建物は低層ですが、全長968mという長さ。世界のホテル評論家から「死ぬまでに泊まってみたいホテル」と評されています。
https://www.heritancehotels.com/kandalama/

スリランカの自然を堪能できるインフィニティプールや、シーギリヤロックをイメージした岩のロビー。部屋のベランダには猿も来る!

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4. スリランカは仏教国。お寺に行ってみよう

キャンディーにある仏歯寺やダンブッラの黄金寺院など、世界遺産に指定されている寺院を巡るのも楽しい。スリランカといえば、インドに近いからヒンズー教? モルディブに近いからイスラム教? と想像しがちですが、実は国民の70%が仏教徒。寺院ごと、造られた時代ごとに仏像の表情も違うから面白い。仏歯寺(ブッダの歯が祀られています)は夏の夜に行われる「ヘラペラ祭り」が有名。黄金寺院は洞窟の中にあり、全長14mの涅槃像を見ることが出来ます。

記載の情報は、WOM本誌発行当時のものであり、現在までに変更となっている場合があります。ご了承ください。

by WOM 編集部

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