コラム バンコクとあやさんと私 第175回 あやさんの雇用(時代の変化)

バンコクとあやさんと私

第175回 あやさんの雇用(時代の変化)

皆さんはあやさんを雇っていらっしゃいますか? 実際にあやさんを雇われていらっしゃる方はどのくらい存在するのでしょうか。どうしてあやさんを雇わないといけないの? と思われる方もきっといらっしゃることでしょう。実際雇用しないといけないわけではありませんし、近年では雇用されていらっしゃる方の方が少ないように感じます。

20~30年ほど前、在住外国人は「タイに住まわせていただいている」という気持ちが大きく、タイ人の雇用を積極的にしていくという取り組みがあり、所属する会社のサポートもありました。治安も今みたいに良くなく、交通インフラも飲食店も少なく、街は発展していませんでした。娯楽が少なく、友達や会社関係の方との食事会も自宅ですることが多く、外食は限られていました。

それもあって当時のあやさんは、日本食の料理はもちろん、粉からうどんを作ったり、と家庭の主婦レベル以上の腕がありました。治安が悪い分、危険手当など特別な支給もあり、駐在員の生活は会社に守られていました。近年では、海外移住組の日本人も増え、会社の手当ても昔ほどではありません。コンパクトなマンションが増えて、自分で事が足りるようになった傾向から、あやさんを雇用する人が減っています。

と言いつつ、反対に海外で共稼ぎのお宅や親の介護や子供の学校関係での2拠点生活の方には、日本料理も出来るあやさんは重宝されています。

時代も変わり、あやさんの雇用形態も変わってきた現在ですが、せっかくの海外生活、楽しんでいただきたいな、と思う今日この頃のつぶやきでした。

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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