コラム バンコクとあやさんと私 第59回 ソンクラン
第59回 ソンクラン
涼しかった日々も過ぎ、やがてバンコクで一番暑い時期がやってきます。タイの旧正月ソンクランもやってきますね!
この時期はあやさん達も田舎の実家に帰る人が多いです。カレンダー上、ソンクラン休みは3日間ですが、皆が一斉に帰省するため交通状況が混雑し、バスや汽車のチケットがとれない、知人の車に便乗させてもらう人はその知人の日程に合わせなければならない、となかなかスケジュール通りに帰省できず、結局実質1週間くらい休む人がほとんどです。とはいえソンクランはタイ人にとって私達のお正月みたいなものですから、お休みをあげないわけにもいきません。また、タイの学校の夏休み中(3月〜)に子どもが田舎からバンコクに遊びに来ているあやさんは、子どもを田舎に送り届けがてら帰省しますし、親戚や身内が居ない人はソンクラン時期を外し、混んでいない時に帰省する人もいます。これがあやさんたちの基本的なソンクランの動きではないでしょうか。昔から、出稼ぎに来ているタイ人は田舎に帰るときに手土産をたくさん持って帰る風習があります。そのため雇用者がお土産を用意してあげたり、お小遣いをあげる事も多いです。「あやさんが田舎で家族や親戚に金品を配りすぎて、バンコクに戻ってくる交通費が無くなったら困る!」という雇用者の思いからきている慣習かもしれません。中には年末とソンクランの2回、ボーナスを貰っているあやさんもいるほどです!このようなことは雇用条件や関係によっても違いますが、お給料が少なければ配慮してあげる必要があると思いますし、その配慮によってあやさんの気持ちも変わってきます。実はソンクランだけでなく普段から配慮してあげている方も多いです。また、お金だけでなく不要になった服や靴、食べ物などをあげても良いと思います。最後に、本帰国になった前任の方からあやさんを受け継いでおきながら、雇用条件は受け継がず、条件を自分の判断で決めてしまう、という方がいらっしゃいますが、基本的に引き継ぎのあやさんは雇用条件を変えないであげてください。では皆さんも、楽しいソンクランをお過ごしくださいね!
チンチョ・プロフィール
在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。