先日、ぎっくり腰になりました...。これ、本当に痛くて辛いんです。治すには安静にするしかないのですが、実は私には、“オーバーワークによる疲労”からぎっくり腰になるパターンがあるのです。そんな時、この話を聞いて気づくことがありました。
子供って、親が忙しい時に限って熱を出したり、お腹が痛くなったり。もちろんいつもそうではありませんが、「自分が病気になればママがもっと自分を見てくれる」「ママの注目や愛情を確認したい」、そんな気持ちから病気になることもあります。だから、母親が「大丈夫よ」と体をさすってあげる、いわゆる「お手当」をするだけで、治ってしまうことがあるのです。小さな子供でも、自分が病気になることでママの注目と愛情がもらえること、そこにメリットがあること、を無意識にわかっていて、体が反応するのです。
人間には、自分が気づいていない“潜在意識”によって繰り返す病気や問題行動があることがあります。表面上はマイナスに思えるようなことなのに、実はその裏にメリットや2次的な利益があって、それを脳が覚え、身体が反応して、病気、クセ、習慣などを引き起こすのです。これは「疾病利得」と呼ばれており、例えば、検査をしても何も問題がないのに病気が治らない、どんな治療をしても病気が治らない、痩せたいと思っているのに過食してしまう、など様々なケースがあり、それらの裏には、病気になることで周りの人に優しくしてもらえる、コントロールできる、という意識があったり、厳格な親の元で育てられた人などは、縛られている自分の心を解放するため、弱っている自分の姿を周りに見せ続けるということもあるようです。つまり、病気になることで精神的なバランスを取っているという人もいるかもしれない、という事です。
私のぎっくり腰は、「きちんとやらなければならない」という思いが強まり、誰に強制されている訳でもないのに「これ以上は無理」と言えず、結果、安静にしなくてはいけない状況(これ以上何もしなくていい)を招いたものだと思います。病気は学びのチャンスとよく言われますが、なぜか繰り返してしまう病気や、なかなか治らない病など、もしかしたら精神的な部分から来ているものかも......自分の心と向き合うチャンスなのかもしれません。