ここ数年、スピリチュアルブームということもあって、「宇宙の采配は完璧で、私たちは生かされている」「目の前の現実は、自分によって作られる」そんな言葉を耳にすることもあるかと思います。でも、辛く悲しい出来事ってなかなかそんな風には思えないものですよね。
最近、自分が生まれてから、進学、就職、結婚、出産や、身内の死、心に残る辛い別れ、大病など、今まで起こった大きな出来事を、星の流れとともに年表にしました。生まれた時のホロスコープは「魂の青写真」と言うけれど、その年表を完成させると、自分が辛く悲しいと思っていた出来事も、試練から大きく成長するための星と、自分が生まれた時の星とが関係性を持つ時に訪れていたのです。自分の魂の成長のために「体験することを目的に、自らプログラミングして生まれてきた」と思えるほど、やはり「宇宙の采配は完璧で、必要な経験だったのだ」と思わざるを得なかったのです。
私は家族、特に子供たちの行動や感情に不安や恐れを感じた時、「どうにかしてあげなくては」といつも思っていました。ですが、この人生の年表作りを通して「もう何も心配せず、命を信頼して大いなる流れに身を委ねていこう」と思えたのです。なぜなら、彼らの行動や感情は、魂の目的である「経験」を得るために生じているのだ、と理解したからです。宇宙の法則は誰にも同じく降り注ぎ、辛く悲しい出来事すら星たちに見守られ、糧となって自分の強みになる。どんな出来事も自らが選んできた大切な体験なのですよね。
一生を終える時、誰もが持っていけるものは、お金でも、地位でも、成功でも、賞賛でもなく、「体験したこと、そこから感じた魂の記憶」です。誰もがその目的に向かい、毎日、目の前にあることに真摯に向き合って生きています。魂の青写真であるホロスコープから、自分の本質や感受性を知れば、もっと深く広い体験ができるかもしれません。星は依存するものではなく、人生の羅針盤のようなもの。自分の本質を星から知って、人生をより深く味わってみませんか?