【在タイ日本国大使館からのお知らせ】注意喚起: 邦人被害の窃盗事件発生について

邦人被害の窃盗事件(自称ドバイ出身者から「タイバーツを見せて」などと言われ、財布を取り出した隙にお金を奪い取られる事案)の発生
●11月中旬頃、首都バンコクのラマ9世通りやスクンビット地域にあるコンビニエンスストア等において、在留邦人の方が、自称ドバイ出身の男女2人組から、「タイバーツを見せてください。」などと英語で声をかけられ、財布を取り出していたところ、その最中に財布の中からタイバーツ札等を奪われる窃盗事件が発生しました。
●犯人は、30歳前後の自称ドバイ出身の男女2人組で、コンビニエンスストア店内において、「タイに来て14日間の隔離が終わったばかりです。あなたは、どこの国の出身ですか。1ドルは何バーツですか。バーツ札を見せてください。」などと英語で声をかけ、在留邦人の方が財布を取り出したところ、突然何も言わず、財布からタイバーツ札や日本円札を抜き取ったとのことです。
●すぐに同人が、お金を抜き取られたことに気付いたため、犯人からその場でお金を取り返すも、犯人と別れた後になって、一部のタイバーツ札及び日本円札を犯人に奪われていることに再度気付いたとのことです。
※バンコクのスクンビット界隈の路上や店頭等で、「日本円を見せて欲しい」などと声をかけられ、財布を取り出したその隙に、素早くお金を抜き取られる窃盗の手口は過去にも複数回発生しております。
※在留邦人及び旅行者の皆様におかれましては、見知らぬ者から、お金を見せて欲しい等の要求があった際には、必ず不審に思い、安易に財布を取り出すことはせず、その場を立ち去るなど十分注意をして下さい。
出典: 在タイ大使館の通知はこちら
バンコク都内(トンロー地区)における詐欺被害の発生について
●8月中旬、首都バンコクのトンロー地区において、台湾人を自称する人物が、邦人男性に「パタヤからバンコクへの移動中、財布や旅券をなくして困っている。5万バーツ貸して欲しい。」等と英語と片言の日本語で声を掛け、現金を口座から引き出させ、だまし取る詐欺事案が続発しています。
●同種事案は、過去にも在留邦人の方や旅行者の方を対象に度々発生しており、中には100万バーツの被害に遭われた方もいました。
※同種事案は、今後も発生することが懸念されますので、皆様におかれましては、昼夜を問わず、見知らぬ人物から声を掛けられても、決して油断することなく、特に見知らぬ相手が金銭的支援を求めてくる等、不審な言動があれば、相手の要望に応じることなく直ちにその場を立ち去るなどして被害防止に努めてください。
【事案例】
●数年前から首都バンコクの至るところ、特にトンロー地区、スクンビット通り沿い、シーロム地区、サートーン地区で邦人の方が、台湾人を名乗る人物から声をかけられ、現金をだまし取られる事案が度々発生していますが、最近再び同様の事案が増えており、当館にも被害相談が多く寄せられています。
●最近の具体的な手口の一例として、自称台湾人、30歳後半から40歳位、チェンマイ在住、医師やレントゲン技師を装う人物(見た目は女性)が、トンロー地区において、一人で歩いている邦人男性に英語と片言の日本語を用いて、「パタヤからバンコクへのバスでの移動中に財布や旅券等を紛失して困っている。」、「旅券の再発行代等を含め、5万バーツ貸して欲しい。」、「自身の台湾の銀行から、借用した現金をあなたの口座に振り込むので、口座番号を教えて欲しい。」、「台湾の銀行からあなたの口座にお金を振り込みたいが、振り込みの最小額は、2千ユーロと決まっているので、追加として先に残り2万4千バーツほど振り込んで欲しい。」等と申し向け、現金をATMで引き出させたり、自身の口座へ振り込ませる等さ
せ、お金をだまし取るものです。
●犯人は、被害者とのやりとりの最中、連絡先や通信アプリ「LINE」を交換したり、自身の通帳を見せるなどして、相手を信用させるものですが、現金を貸し与えた後も、「さらに現金が必要である。」等と執拗にお金を要求してくるなどの特徴も見られます。
出典: 在タイ大使館の通知はこちら
盗難被害増加の可能性について
●首都バンコクの治安当局より「コロナウイルス禍による困窮者の増加や先般からの規制緩和による人出の増加を受けて、窃盗グループが活動を活発化させているので、今後スリ、置き引き及びひったくり等の盗難被害が増える可能性がある。」との情報提供が当館にありました
●海外生活においては、常日頃から安全対策を積極的に心がけていただくことが大切です
【防犯上の注意点】
●外出時には、カバン類は前に持ち、ファスナーは必ず閉める
※後ろ向きにカバンを背負っていたり、斜め掛けをしていると気付かないうちに、カバンを開けられ貴重品を盗まれます。また、バイクでのひったくり被害に遭遇する可能性もあります
●財布、スマートフォンや旅券等貴重品は、カバンの外ポケット等の容易に取り出せる箇所に入れない
※かばんの外ポケットなど、取り出しやすい箇所に入れている貴重品は、窃盗犯にとっても容易に手が届きます。また紛失する恐れも高くなります
●高価な物は身に付けない
※犯人は、相手にけがをさせてでも、目に付けたものを奪おうとします
●見知らぬ人に話しかけられたり、抱きつかれたりしても所持品は肌身離さず携行し、絶対に注意をそらさない
※注意をそらされているうちに、大事な所持品を盗まれます。いわゆる「日本円見せて」詐欺にも注意が必要です。相手は手品師のように現金を奪って逃げます
●「歩きスマホ」や「歩き音楽プレーヤー」をしない
※注意散漫となり、交通事故の恐れもあります
●夜間、人通りのない暗い道を単独で歩かない
※ひったくり、強盗、性犯罪や交通事故等の被害に遭う可能性があります
【防犯の基本的心構え】
●近づかない
「危険な場所」には不用意に近づかない、夜間の外出や無用な一人歩きを避けるという心がけが大切です。タイ、特にバンコクにおいては、歓楽街や繁華街やスラム街が混在します。それらに近づかなければ、犯罪被害に遭う確率は格段に下がります
●慌てない
不幸にも犯罪被害に遭った場合の対処です。先ずは、生命と身体の安全を第一に考え、場合によっては、犯人の要求に抵抗しない態度を示すことが必要です。なお、その際、後に警察に被害届を出すときのために、犯行の状況や犯人の特徴などをできるだけ記憶し、鮮明化しておくことが大切です
●楽観視しない
一般的に他の外国と比較して、「タイは安全、治安が良い」と言われていますが、それでも日本国内と比較すれば、市街地におけるスリ・詐欺事件などの犯罪から、時には、発砲事件、爆発事件等に至るまで、様々な事案が多く発生しています。「タイなら大丈夫、安全」と自分の中に勝手な安全基準を持って、タイの犯罪情勢を楽観視してはいけません
【タイでの安全のしおり 令和2(2020)年版】(PDF) はこちら
出典: 在タイ大使館の通知はこちら
[問い合わせ先]
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8500,696-3000
FAX :(66-2)207-8511
所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
(ウィタユ通り,ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)
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◎在留届を提出されている方は,記載事項変更(転居等による住所変更・携帯電話番号やemailアドレスの追加・変更等),または帰国・転出等があれば必ずお知らせください。
◎在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録(「たびレジ」)を,ぜひ活用してください。登録者は,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡の受け取りが可能です。
・たびレジ:http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/
・たびレジ簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は,以下のURLから停止手続きをお願いいたします。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete/
◎緊急事態が発生した際,携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を利用し,在留届や「たびレジ」に登録のあった携帯電話番号に当館より関連情報を送信したり,返信を求める事により安否確認を行う場合があります。本システムでは,原則タイの国番号(+66)を使用し,メッセージは半角英数字(ローマ字)で送信します。
・運用開始について:http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/pdf/sms_kh.pdf
・よくあるご質問:http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/pdf/sms_qa.pdf