「バンコク病院ワタノソットがん病院は、がん治療に特化した病院であり、国立がん研究センターと日本政府からの学術的支援を非常に重視しています。今回のMOU締結を契機に、より高度ながん患者向けの医療の提供に注力することで、タイおよびアジア太平洋地域のがん医療をリードする主要な医療機関となることを目指します」
-BDMS社長兼グループ1CEO ポラマポーン・プラサートオンス氏
「がん罹患者数が年々増加する状況を受け、患者さんの視点に立った診断、治療法、予防法などのさらなる飛躍を目指します。また、国立がん研究センターが主導するアジアがん臨床試験ネットワーク事業であるATLASプロジェクト(Asian Clinical Trials Network for Cancers)への参画も予定しています」
-バンコク病院ワタノソットがん病院院長 ティラウッド・クーハプレマ氏
「日本では、今や国民の2人に1人ががんにかかると言われています。年間100万人近くが新たにがんと診断されると推定されており、社会の高齢化に伴い、がん罹患数は今後も増え続けることが想定されています。タイはこれから高齢化社会となり、また検査数が伸びると予想されることから、がん治療の重要性はますます増していくものと考えます。ワタノソットがん病院が、国立がん研究センターと知識・経験の共有を通じた連携を深めることで、がん治療の水準がより一層向上することを期待しております」
-在タイ日本国大使館 梨田和也大使
「今回、以前より関係のあったバンコク病院と改めてMOUを締結することができ大変うれしく思っております。タイに滞在されている日本人患者さんの国立がん研究センターへのご紹介といった診療面での協力関係に加え、将来的には積極的な人材交流を通じた経験や知識の共有、研究面での協働を通じてバンコク病院、国立がん研究センター双方がタイのみならずアジア地域全体に最適ながん医療の提供に貢献できることを願っております。」
-国立がんセンター 中釜斉理事長