新型コロナウィルス感染症でどこもかしこも騒がしいです。

個人的には、油断はしてはいけないですが、『過剰に』神経質になる必要はないと思っています。タイにいるある経済の専門家も疑問を呈していましたが、経済が止まっていく打撃の方が心配になっているこの頃です。

油断しないためにも、情報収集は必須ですが、なかなか情報ソースも限られてしまう状態ですね。各メディアもいろいろ情報発信をしていますが、それぞれ、自分の目で確かめていく必要があるのではと思います。

公的機関による情報

タイにいて、公の機関から発信される「公式」の情報ソースはこちらの大使館案内のページにまとめられていますので、参考にして下さい。

●【WOMニュース】 在タイ日本国大使館からのお知らせ - 新型コロナ感染症に関するまとめ
●【WOMニュース】 日本専門家会議の提言

その他、公的機関から発表されている情報には(英語ですが)下記のようなものがあります。

National News Bureau of Thailand (タイのNHKですね)

◎ National News Bureau of Thailand (FB)

タイ政府提供データ COVID-19(デイリー)
世界保健機構(WHO) COVID-19 情報

WHO タイ状況レポート
◎ WHO 自己防衛のアドバイス

その他(第三者)の情報

さて、以下は、上記以外に、個人的になるほどと思ったり、役に立ちそうだと思ったサイトです。これらは公式の情報ではありません。どの程度の頻度・信頼度での情報かは確認できていません。ご利用になる場合は、その点ご了承の上、各自の責任でお願いします。

感染者数サイト 3つ

感染者数をリアルタイムで提供しています。ランキング形式だったり、地図上に可視化していたり。

● worldmeter Coronavirus (ランキング形式)

● Coronavirus COVID-19 Cases … JHU (地図)

こちらはタイのタイの感染事例マップです。比較的リアルタイムに近いようですが、更新頻度はわかりません。

● COVIDTRACKER

解説記事: 感染シミュレーション

ワシントン・ポスト紙WEB版の記事です。

● Why outbreaks like coronavirus spread exponentially, and how to “flatten the curve”
(コロナウィルスのようなアウトブレイクが指数関数的に拡大する理由と、指数関数のカーブを抑える方法)

記事は英語です。いかに社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)・自己隔離が機能するのかを、シミュレーションしています。

保菌者だけでなく健常者も動き回らないことが、いかに感染拡大を防ぐのか、のざっくりしたイメージが掴めるのではないでしょうか。

シミュレーションのアニメ画像は感覚的にわかりやすいと思いました。百聞は一見にしかず、ではありませんが、ぜひ、クリックして、その動き方の違いを実際にご自身の目で見てみてください。

※日本語版もありますが、登録が必要です

つぶつぶの動く画像(シミュレーター)4つを使って解説しています。グラフとつぶつぶの色は、

灰緑: 健常者
赤茶: 感染者
ピンク: 感染後回復

つぶつぶシミュレーターは、人口200人の小さな町をモデルにしています。いずれも200人のうち、1名が感染した状態から始まります。つぶつぶの上のグラフは時間の経過と共に、シミュレーターと連動して3種類の人数比がどう推移するかを表示しています。

シミュレーターの条件は、順に以下の通りです。

1つ目

・自己検疫とか何もせずにいつも通りの場合

当たり前ですが、時間とともに感染者が増えて全員感染。言葉は悪いですが、他のに比べて街全体としては「とっとと広がってとっとと回復する」という印象です

2つ目

・強制的に封鎖エリアを設定し、他は通常の生活をしている場合。湖北省で取られた対策をモデルにしています

完全に封鎖することは不可能で、結局徐々に人が動き始める形ですね。多少時間は長くなるものの、結局大差なく全員感染しました

3つ目

・今言われているソーシャルディスタンスを取るモデルです。人口の3/4がソーシャルディスタンスを取り入れ、(むやみやたらには動き回らない形でモデル化)、残りの1/4が通常通りで何もせず動いているモデル

へー。と思いました。シミュレーションを何回か繰り返して見てみましたが、1つ目、2つ目と同じ時間軸で25%以上は感染しないで済んでいます

4つ目

・ソーシャルディスタンスを取り入れる人が、8人のうち7名、何もしない人が、8人に1人、というモデル

これになると、同じ時間軸で、80%程度が感染しないで済んでいますね

社会的距離(ソーシャルディスタンス)がどう有効に働くか、が、感覚的にわかります。

元記事では何度でも繰り返してシミュレーションできます。つぶつぶの位置などの要件がパラメータ(変数)として扱われているのだと思いますが、毎回結果が変わるので、さらに感覚的にわかりやすい気がします。

感染を0にすることは不可能でしょうが、市町村などエリアとして、各自はその集団を構成する一員として、できることはありそうです。まだわからないことの方が多いウィルスです。みなさん、それぞれ、正しい最新の情報を入手して対策しましょう。