コラム タイ野菜でべジフルライフ 第143回 ナンキョウ (カー)

タイ野菜でべジフルライフ

第143回 ナンキョウ (カー)

ナンキョウ (南姜/南薑)、ガランガル
Galangal
ข‹า(カー)

いよいよ猛暑の季節です。日本の夏ほど湿気がないのはありがたいですが、太陽が痛いと感じるほどの日もあります。この季節は、動かないのが一番ですが(笑)、寝ていても暑いのですから、やはり暑さに負けない体を作らなければいけません。しっかり水分補給をして、食事をきちんととることが何よりです。タイ人に倣ってタイのハーブをたっぷりとりましょう。

ガランガルティー(1人分)

  • カー … スライス5枚
  • 水 … 150ml

【ホット】

  • 紅茶(ティーパック) … 1個
  • (コーヒー)ミルク … 50m(lお好みで)
  • (黒)砂糖(または蜂蜜) … 大さじ1(お好みで)

【コールド】

  • パパイヤリーフパウダー(緑茶でも) … 2小さじ1/4
  • 氷 … たっぷり
  1. ホットは、鍋にカーと水をいれて火にかけ、沸騰したら弱火にして1分ほど煮て砂糖を溶かします
  2. 紅茶パックを入れて、お好みの濃さになったらミルクを入れて火を止めます。濾してカップかポットに入れます
  3. コールドは、カーを煮出したらパパイヤの葉茶を入れて火を止め、氷を入れたカップに注ぎます

ショウガとはまた違うピリッと爽快な辛味と香りを楽しんでください。暑いからと冷たいものばかりでもよくありませんので、ホットとコールドの両方のレシピを用意してみました。レモングラスなど他のハーブ類を入れてももちろん美味しく、より効能を楽しめます。ショウガのレシピを代用できますので、すりおろして生姜焼きにしたり、ドレッシングに混ぜたりしてもよく、タイ料理だけではなくいろいろと活用できます

ナンキョウ(南姜/南薑)

 熱帯アジア原産のショウガの仲間で、トムヤムやトムカーガイのスープを始め、タイカレーのペーストには必ず使われているほど、タイ料理には欠かせない食材です。

多くの効能があり、下痢や腹部膨満感を改善、抗アレルギー作用、抗酸化作用、抗がん作用が期待されています。シネオールという香り成分には消化を促し、血中コレステロールを下げる働きがあります。また、食欲を増進させ、夏バテ解消・疲労回復にも役立ちます。薬として乾燥粉末を内服したり、虫さされや皮膚病、打撲の炎症を抑えたり、うがい薬として外用にも使われます。キッチンペーパーで包んでラップやビニール袋に入れて冷蔵保存、長期の場合は、スライスして冷凍するといいでしょう。乾燥や粉末の商品もありますので、日本でトムヤムを作りたい方におすすめです。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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