コラム タイ野菜でべジフルライフ 第134回 キクラゲ (ヘッ・フーヌー)

タイ野菜でべジフルライフ

第134回 キクラゲ (ヘッ・フーヌー)

キクラゲ
Jelly Ear Fungus
เห็ดหูหน(ูヘッ・フーヌー)

インフルエンザやコロナウイルスなどの感染症には「免疫力」が重要だということで、ビタミンDが注目されました。ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進して骨を丈夫にし、筋力を高める働きもあります。日本人の9割がビタミンD不足だそうで、食べ物から積極的に摂取したいところです。野菜類にはほとんど入っていませんので、今回は、キノコ類からキクラゲを紹介します。

キクラゲとキュウリの和風ナムル

  • キクラゲ … 120g
  • キュウリ… 1本
  • 錦糸卵 … 1個分
  • 塩 … 適量
  • ニンニク … 1片
  1. キクラゲは、石づきを取りのぞき、千切りにして、熱湯に30秒ほど通してざるにあげておきます
  2. クルミは、包丁で刻んでおきます。できれば、すり鉢で軽く潰します
  3. キュウリは、千切りにして塩もみしておき、水分が出たらよく絞っておきます
  4. ニンニク、塩、ごま油、梅ペーストを混ぜておき、キクラゲとキュウリを合わせてよくもみます
  5. 千切りにした大葉と錦糸卵、白ごまも混ぜて皿に盛りつけます

カルシウムの吸収をアップするので、シラスやかつお節を混ぜてもいいですね。梅があったので使いましたが、なくても構いません。柚子胡椒などでもいいでしょう。湯通しすれば、サラダに活用できます。味にクセがないので、どんな調味料ともよく合います。卵との相性がいいようで、卵炒めやスープにもよく利用されています。和風、中華風にこだわらず、いろいろ挑戦してみください

キクラゲ

 一般にキクラゲというと、黒キクラゲをさします。タイでは、乾燥より生の方が入手しやすく、戻す手間もなくプリプリ感を楽しめるのがうれしいですね。干したクラゲに似ているので「キクラゲ」と呼び、中国で使われていた「木耳」という漢字を当てました。タイでは、「ネズミの耳」と呼ばれています。ビタミンDの他に食物繊維や鉄分も多く含むローカロリーな健康食材です。使う時は、必ず加熱してください。表面の白い粉は、カビではなく胞子ですので問題ありません。そのまま冷蔵保存できますが、湯通しすると長持ちしますし、冷凍もできます。また、タッパーに水をいれて浸しておくとみずみずしく保存できます

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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