コラム ワールド通信 ニューヨークで初めての出産

アメリカ・ニューヨーク

これを書いている現在(3月末)、私、妊娠10ヶ月目、臨月であります。初めての子で、妊娠、出産について何の知識もありませんがアメリカで産むことに決めました。
アメリカでの出産、まずは産婦人科探しです。ありがたいことにニューヨークには日本人の先生がいらっしゃいます。知人に産婦人科医について尋ねると「いい先生と悪い先生、どっちがいい?」と…。
いい先生に決まってるやないですか!
早速、その「いい先生」を訪ねました。ちなみに、ここ数年でニューヨークで出産した日本人のほとんどがこの先生にお世話になっています。「いい先生」はとてももの静かでこちらから質問しないと答えてくれませんが、何しろ親切ですし日本語が通じるところがとても有り難い。「いい先生」に出会えたことで、異国での出産の不安要素の一つ「言葉の壁」がなくなりました。
さて、日本の総合病院とは違い、アメリカではお医者さんはそれぞれの先生の「オフィス」にいらっしゃいます。そこは病院という感じはまるでなくて弁護士事務所のようです。そこで先生の診察を受けて、検査が必要であれば指定された別の機関へ行って検査をし、結果を聞きにまた先生のオフィスへ行く、というちょっとめんどくさいシステムです。わかりやすく言うと、診察、検査、分娩、すべて別の施設で受けるということです。間もなく出産予定の私も、いざ「その時」にはいつも行っている先生のオフィスとは別の病院(今度は日本の病院のような雰囲気の場所)へ行って分娩をするわけです。
先日、出産をする病院の施設見学を兼ねた両親学級(これも有り難いことに日本語のクラスがあります)に参加してきました。朝から夕方までの丸一日かけて、1カップル$185、お弁当付き(カツ弁当)です。日本人の助産婦さんが日本とアメリカのシステムの違い、出産についての知識、呼吸法、ベイビーケア等をわかりやすく教えてくださるので助かります。無痛分娩が多いアメリカでの出産は通常、入院が1泊か2泊。5日間入院でき、その間にいろいろ教えてもらえるらしい日本とは大違い。しかも産む前にまだ見ぬ自分の子の「担当小児科医」を探しておかねばならず、けっこう大変です。教室で人形を使ってベイビーケアの練習を一度やっただけで、いざ実践になるのはかなり不安ですが、やるっきゃないですよね。ミドルネームも考えたことですし、あとは出産、頑張ります!

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