コラム タイ野菜でべジフルライフ 第36回 マンゴー(マムアン)

タイ野菜でべジフルライフ

第36回 マンゴー(マムアン)

マンゴー
Mango
มะม่วง(マムアン)

「トマトが赤くなると医者が青くなる」「1日リンゴ1個で医者いらず」なんて言葉もあるように、野菜や果物は健康には欠かせないものです。ところが、そんなトマトやリンゴを食べて苦しむ人がいます。特定の食物に対してアレルギー症状が出る人がいるのです。大人になって突然発症することもあります。食べてすぐ症状が出るものもあれば、時間が経過してからのこともあるので、気づかずに不調に悩んでいる方もいます。友人もタイに来てから調子が悪いことが度々ありましたが、レモングラスティーを飲んだ翌日がひどかったので、思い返してみると、レモングラス入りの料理を食べた後で不調が起こっていたことに気がつきました。

 

私も知らずにマンゴーの木の下で雨宿りをして全身に湿疹ができて苦しんだことがあります。マンゴーは、ウルシ科でかぶれの原因となる成分が含まれています。特に樹液や葉、皮や種の周りに多く含まれているのですが、私の場合、食べることには問題ないのがありがたいです。マンゴーアレルギーは、2日後くらいに発症するのですが、急に唇が腫れて驚いて病院に行ったら、種をしゃぶっただろうと医者に笑われたという友人もいます。 野菜や果物が怖いなんて書くのは気がひけますが、現実として事例があることを覚えておいてください。特に花粉症などアレルギー体質の方は、おいしいからとか栄養があるからと、一つの食物を食べ過ぎることのないよう気をつけてください。心配な方は、食事日記をつけておくといいでしょう。

 

インドからタイ周辺が原産で、仏教やヒンズー教では聖なる木として大事にされています。世界的にインドとタイの生産量が多いのですが、どちらも自国での消費が多く、日本が輸入しているマンゴーは、メキシコ、フィリピンが大半です。世界的にもメキシコ産がよく出回っています。雨に弱いので、日本での栽培が難しくどうしても高価になってしまいます。タイでも雨期の前が最もおいしいとされていますので、今のうちにマンゴーの季節を存分に楽しんでください。

 

栄養的には、カロテンや葉酸を多く含み、若さを保つ酵素が豊富です。購入時は、全体が均等に色づいて、皺がないものを選んでください。表面に白い粉がついていたり、ベトベトしていることもありますが、農薬などではなく、どちらもおいしさを保つためのものです。洗わず常温で保存して、お好みで食べる直前に冷やしてください。熱帯のフルーツですから冷やし過ぎると傷みますし、甘味を感じにくくなりますのでご注意を。また、黒い斑点は十分に熟したサインですので早めに食べてください。

 

日本人は、上品な甘さの黄色のナムドクマイ種を好む人が多いようですが、細長いマハージャノック種、小粒で甘いオクローン種などタイだけでも約60種あるといわれていますので、いろいろ試してみるといいですね。熟しても緑のままのキアオサウェーイ種は、未熟な状態で食べるのが好まれています。甘いだけでなく酸っぱいマンゴーを楽しめるのもタイならではですね。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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