Vol.Vol. 52-2
心の故郷
▲ ミュージカル 「シルバースプーンに映る月」 【東京公演】2013月6月14日~30日 東京グローブ座 【大阪公演】 2013年7月3日~6日 サンケイホールブリーゼ 【出演】 坂本昌行、新妻聖子、 戸田恵子 ほか。
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1980年愛知県生まれ。父親の仕事の都合で11歳から約7年間をタイのバンコクで過ごす。 International School Bangkokを卒業後、上智大学法学部国際関係法学科に入学。2003年、5000倍のオーディションを突破しミュージカル「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役で女優デビュー。以降数々の舞台でヒロインを務めミュージカル界屈指の歌姫として第一線で活躍中。第31回菊田一夫演劇賞、平成18年度文化庁芸術祭演劇部門新人賞を受賞。
日本
私がバンコクに住んでいた90年代はまだBTSも建設中で、もちろん地下鉄も無く、移動手段はもっぱらトゥックトゥック。先日久しぶりに訪れたバンコクは色んなことが格段に進化していて驚きました。私が住んでいた、Sukhumvit soi41のBTタワーはもう無いのかなぁ。ジャンボスーパーも無くなっていたし、あそこのパッタイが一番美味しかったんだけどなぁ。変わらない景色もあるけれど、変わった物もたくさん。二度とは戻らない青春時代の面影と重なり少し切ない気分になりました。
あの頃はスクールバスでISBと家を往復する毎日で、楽しみといえば放課後に寄るフジスーパーの喫茶店のボンゴレスパゲッティ、毎日のように買っていたカスタードナカムラのチョコレートドーナツ、そして週末にお友達とお買いものに行くMBK。あたり前のようにそこにあった全てが、今とても懐かしく思い出されます。大好きでよく食べていたソムオーやガイヤーンやナムテンモーパン、生あたたかい空気のなかマンションのプールではしゃいだこと、学校の教室の冷房が強くて「寒い寒い」とセーターを着こんでいたこと、人生で初めて「イタリアン」という物を食したsoi33の「PANPAN」、カラオケの味を覚えて家族で何時間も歌っていたこと、チャットゥチャックで出会って我が家の一員となった愛犬。小学校6年生から高校を卒業する17才までを過ごしたバンコクには、数えきれないほどの思い出があります。
EmporiumデパートやRobinson等の大型施設は当時も今もほとんど変わりがなくて、旅行で訪れた際にはEmporiumにほぼ入り浸ってしまいます。行くとなんだか安心するんです。食品フロアのハーゲンダッツには学生時代よく行きました。この前久しぶりに訪れたらビアードパパのシュークリームやモスバーガー、更には東京にさえ店舗の少ない桂花ラ-メンまで出店していてビックリ。今バンコクに居る子供達はいいなぁ。タイに居ながらにして日本の美味しい物を食べられるなんてうらやましい!食品フロアといえば、先日の旅行時に初めて見つけたフードコート。あのフロアの一番奥に、ひっそりと存在しているんですね。今まで気が付きませんでした。あそこ、お食事の種類も豊富だしWi-Fiの電波も良いし個人的に「使える!」発見でした。やっぱりバンコクは、何度訪れても懐かしい、楽しい、ちょっと刺激的な心の故郷。また帰ります!